若返ったウイル・スミス/ジェミニマン
ジェミニマン
近未来SFではクローン人間なんてフツーに当たり前に出てくるから「今さら」感ありありやねんけど、クローン人間が現代に、それも自分のクローンが目の前に現れたら・・・という映画。
最強の兵士のクローンを育てて軍団化すれば、息子や娘を戦死させて悲しむ家族がなくなる!という辻褄の合わないアベのへ理屈みたいなもんの犠牲になった超若返りウイル・スミス(ネタバレ→若返りバージョンは2種類あり!)が悲しい。
もう一人、ドクター・ストレンジの家来のベネディクト・ウォンの最後も悲しい・・・。
話としては単純で簡単で、アクションシーンだけを楽しむべしというジョン・ブラッカイマー志向に貫かれている。こ気味いいし潔い!楽しめた!
オープニングのブリュッセルの駅がめちゃくちゃキレイでカッコいい。子どもから感染した鉄オタ症がハンパないwww
そうそう、この映画、ハイフレームレートとかゆうて通常の映画より1秒間のコマ数が多いんやて。だから映像というより、実際に目ぇで見ている感覚に近いと・・・。まあ、そないゆわれたら、早く動くオートバイやら車やらがブレずに見えてたんかな〜ゆう程度ですが、エンディングでびっくりした。普段なんとなくボケて見えてたエンドロールの文字がはっきりくっきり見えるのだ!おそるべし、ハイフレームレート!(そこかいっ!)
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ラブコメの王道/イエスタデイ
イエスタデイ
脚本のリチャード・カーチスといえば「ブリジッド・ジョーンズ」シリーズ、「フォー・ウエディング」「ラブ・アクチュアリ」そして超名作・大のお気に入りの「ノッティングヒルの恋人」でラブコメなら任しとき!っちゅう人ですが、このお話、まさにラブコメの王道を行く話できっちりハマった。
ネタバレ注意
ノッティングヒルでは本屋のニイちゃんがたまたま立ち寄ったハリウッド女優と恋に落ち、結局はその身分・境遇の差のために諦めかけるんやけど、最後は女優さんの記者会見の場で「告白」してめでたしめでたしという、我々フツーの人間でもひょっとしたらこういう出会いがあるんかも・・・なんてアホな夢を見させてくれた。
今回は、売れないミュージシャンと幼馴染のボランティア・マネージャー。
12秒間の全世界的大停電という現象が起こり、なぜか世の中からビートルズという存在が消えて無くなる。売れなかったはずがビートルズの曲を思い出して歌い出すと、だんだんチャンスが増えてきてついには超メジャーなミュージシャンに。すると彼女との関係が希薄になってついには別れてしまう。けど、最後はウエンブリースタジアムでのライブの最後に「告白」して、めでたしめでたし。
ほらね、リチャード・カーチスお得意のパターンでうまいこともっていきよる。
最後に男ががんばって一発逆転するパターンと、最後は女ががんばって愛を勝ち取るパターンとあるんやけどね。今回は男ががんばった。
けったいな付き人役で登場するロッキーゆうヤツの存在もリチャード・カーチスのお約束。
ビートルズの曲を「えーっと歌詞はどうやったっけ」と一生懸命思い出すシーンやら、ええ曲やけどあんたルックスが悪いやら、ここの歌詞は変やから直せやら、音楽的におもろいとこもありぃで、世の中から存在が消えたのは他にもあって、ビートルズがおらんかったら当然オアシスもおらんやろとか、このへんうまいです。
レット・イット・ビーの屋上でのライブシーンもうまいことパクってた。
おもろかったよ、うん。
クイズ
その他にも消えて無くなったものとは下のうち、どれでしょう?
1-コカ・コーラ 2−タバコ 3−ハリーポッター
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リメイク!/最高の人生の見つけ方
最高の人生の見つけ方
いわずとしれたロブ・ライナー監督、モーガン・フリーマン、ジャック・ニコルソン主演の映画のリメイク版。
男二人のお話を女二人にして、棺桶リストは難病で死んだ(?)少女が作ったヤツに変えてやったのが大正解。
ええ大人が死ぬまでにやりたいこと?ゆうても、たかが知れてるし、どうせしょーもないこと(えろいこと?)しか考えつかへんやろから、女の子がやりたいことにしたから夢があったね。まあ、スカイダイビングとかエジプトとかはお決まりやったけど。
それにしても、ついに吉永小百合が天海祐希と二枚看板とは・・・。
でも、これのほうが吉永小百合も気軽にできたかも・・・。
と、思いたいが、例によって小百合ちゃん、表情がやっぱり大げさすぎ。
悲しい時も嬉しい時も問い詰める時も、なんかゆうたら目ぇを思いっきり大きくするだけでちょっと「能が無さ過ぎ」ちゃいますか?
天海祐希の方がいつもといっしょで自然体やったように思うなあ。
そうそう、気になったんは二人とも衣装変えすぎ。おんなじ日やのにさっき着てたんと服ちゃうやん!って。普通の主婦が着るには上等そうな服着すぎやで。
それと京都じゃ長崎じゃと行くんやけど「観光映画」みたいになってるし、ロードムービーのおもしろさである『道中』の出来事がなんにもない。突然目的地に到着する。
ももクロのライブもなんだかな〜。営業的に入れたような感じ???
でも、まあ、ええよ。めでたく死んで、最後の「願い」も叶えられたんやから、ね!
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Guns, Lots of guns/ジョン・ウィック・パラベラム
ジョン・ウィック3〜パラベラム
#6本見たら1本タダ
#毎月9日はポップ&コークデイ
ということで、ポップコーン食べながらタダで見るのにはもってこいの映画。
予告編でもバンバン流してる殺しの技(Skill of Kill)がかっこええのを完全に通り越して、もうこれは笑いの領域。
だから、かっこええはずの格闘シーンではもう堪らず爆笑ですわ。
なんでも後ろに「フー」をつけたらええみたいに、本を使って戦ったら「ホン・フー」、ナイフなら「ナイ・フー」、刀なら「トウ・フー」、バイクなら「バイ・フー」、犬なら「ワン・フー」、馬なら「バー・フー」って、ね、もうお笑いでしょ?
ほんなら本家のカン・フーは空き缶で戦うんか?ってなもんよ。
特におもろかったのはマー・フー。ジョン・ウィックがお馬さんのお腹をポンとたたいたら後ろ足で悪者をパッカーンってけってくれる。そんなアホな。
最強の敵とされるゼロゆうやつは日本人らしいんやけど、日本語がめっちゃへったくそで『おまぃをころすのうはお、れだ!」みたいなけったいな日本語でね。ね、爆笑でしょ?
その日本人部隊が刀というかドスでぶっ刺して殺していくシーンはちょっと残酷すぎてイヤやったね。
で、ニューヨーク中の暗殺者から狙われたジョンさん、なんとか生き延びて(そら、死んだら映画は終わりやもん)次回は「組織」に歯向かって戦いを挑むそうです。
クライマックス!という触れ込みやったけど、まだまだ続きますよ〜、お笑い殺人映画。
あー、おもろかったwww
そうそう、タイトルにした「Guns, Lots of guns」はマトリックスでもキアヌ・リーブスがゆうてたセリフやけど、それをそのまんまこの映画でもゆわしてます。かっこいい〜〜!
[おまけ]
和田アキ子がゲスト出演www
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善と悪は「主観」なのダ/ジョーカー
ジョーカー
これはまいった。
今年になって見た中での最高傑作は「アクアマン」だったけど、こんなんでええんか?と不安やったところへ、とうとう本物の最高傑作に出会ってしまった。
ジョーカーなんてバットマンに出てくる極悪非道の超悪もんで、その正体も不明やったけど、この映画ではその正体が明かされる。ゆうたら、その謎解きは今まで封じ手だったはず。
なんとジョーカーはもともとは心のやさしい小市民的な善人(精神的な病気をかかえているが)だったのだ。
しかし、金持ちとビンボー人の格差がひどく、ゴッサムシティは分断から来るイライラした閉塞感から怒りが爆発しかけていた。
そんな荒れた社会のなかで、コメディアンとして、またはピエロとして、ハッピーな笑いを届けようとするアーサー(ジョーカー)は普通の人。ところが、思いは全く届かず悪い方へ悪い方へ、善意は狂気へと変わっていく。事件はテレビ画面の中で起こり、ジョーカーが分断に対する怒りの爆弾の導火線の役割をもって登場。ついには暴動のアイコンと化す。
善と悪。その定義は「主観」でしかないのだ。
ダークナイトでも提起された善と悪との境界線の問題がここでも登場し、ジョーカーは悪なのか?それが正しい定義なのか?と投げかける。
衝撃的なブルース・ウェインとの出会いも出てきてファンの気持ちは最高潮となるが、結局、バットマンがジョーカーを生んだのか、ジョーカーがバットマンを生んだのかという疑問がわいてくる。
ロバート・デニーロの登場も大きい。タクシー・ドライバーの狂気を思い出させる。
いっぱい言いたいことはあるけどまとまらんぐらいの衝撃だったね。ごめん。
これはすごいよ。ホアキン・フェニックス、アカデミー賞主演男優賞確実とみた。
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これはかなりの臨場感/ホテル・ムンバイ
ホテル・ムンバイ
2008年インドはムンバイで起きた無差別同時多発テロ。
ムンバイにはテロ対策部隊はなく地元警察しか対応できない。はっきりいって「田舎警察」には手に負えない。
そのとき、襲われたホテル・ムンバイではホテルマンたちがお客様を救け出すために決死の作戦が・・・という実話に基づいた、いわばパニック・サスペンス映画。
R15指定だけあって、テロリストたちが無差別に人々をマシンガンで撃ち殺していく様は目をそむけたくなる。
ただ、ハリウッドアクションなら血しぶきブシャー肉片ブシャーとなるところ、オーストラリア人のこの監督は、テロリストの向ける銃口と機関銃の音だけで「とどめの映像」は映さない。なんか紳士らしさを感じたね。
人質をとられて、客室に電話をかけさせられるフロント係の女性。
「救助隊が到着しましたのでドアを開けても大丈夫です」
「やった!おい、救助隊が来たぞ」(電話口から聞こえる)
ノックの音。
ガチャ。(ドアの鍵が開く)
ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、!!!(撃つシーン)
「よし、次の部屋だ」
もうこれ以上はできないと拒むフロント係の顔。
テロリストの一人の顔のアップと銃声(だけ)
これは実話なんで、撃たれて殺された人たちがどんなふうに殺されたのか、そこはかなりデリケートな部分やねんろなあ。
大活躍のホテルマンに「マリーゴールドホテル」「ライオン」のあの人。登場したときから「いいひと」オーラ出まくり。
厳しい主任シェフもかっこよかったな。
人質になった客の方に重心かかりすぎてて、ホテルマンたち、それぞれのドラマの方が少なかったのはちょっとだけ残念やなと思うけど、臨場感はかなりやばいよ。自分がそこにおったら動けるんやろかと思うわ。
エンディングも意外とあっさりしてて良かった。
「連帯」とか「団結」とかぐちゃぐちゃゆわんでも、ちゃんとエンタテイメントになっております!
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Katsumi Imai
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