チャーリーとの友情にオッさんも胸キュン/バンブルビー
バンブルビー
トランスフォーマーの最初の話より前のお話ゆうことで、地球に一人逃れてきたバンブルビーと孤独な少女チャーリーとが出会って・・・という二人の友情物語となっております。
時代が80年代でチャーリーもロック好きだということで、80年代ロックがガンガン流れますが、残念ながら当時のロックはほとんど聞いてません。なんとなく聴いたことあるな〜ゆう曲も多かったけどチャーリーお気に入りのザ・スミスなんか知らんし、わかったのはティアーズ・フォー・フィアーズやったかな?と、ウインウッドのソロあたりとザ・カーズぐらいかな。
そーゆーことで80年代青春ものという感じでもありましたが、まあ、チャーリーの成長というかバンブルビーが現れていろいろと巻き込まれる中でだんだん自分を出せるようになっていく過程というか、そーゆーとこらへんはオッさんでも胸キュンとなるんやけど、見終わって思たんは・・・なんでこれ、わざわざ実写でやらなアカンのん?手っ取り早くCGアニメかなんかで(それが手っ取り早いんかどうかシランけど)やったほうが早いというか、もっとむちゃくちゃ出来るんちゃうのん〜〜〜?ということでした。
その方がチャーリーももっとかわいらしく描けたんちゃうか〜?と。
最後は例のカマロに変身して終わり〜。で、ここからトランスフォーマー「1」へつながると。
ま、こんなもんか。
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やりすぎや/キャプテン・マーベル
キャプテン・マーベル
マーベルものやけど、最初のうちは「私って誰?私って何者?」という謎解きのような、サスペンスものチックな流れで行くから、ちょっといつものアベンジャーズとは違うやんって思って興味深く見てた・・・ら、だんだんと自分の過去が分かってきて、自分が誰か分かってきて、誰が敵で誰が味方か分かってしまったところから、急にいつものアベンジャーズもののように暴れまくる。
今回は◯◯星人とか△△星人とかが出てきて、宇宙で大暴れするもんやから、なんか敵や味方やってスターウォーズ並みに凝ってて、リブートネタを撒き散らしてるような気もするな。
で、キャプテン・マーベルの宇宙での大暴れが『やりすぎ』の一言。
ここまで強かったら、さすがのサノスも泡吹いて倒れるで。
去年亡くなったスタン・リーのいちびったお姿が見られて涙!!
例によってエンドロールの後のお楽しみもちゃ〜んと用意されてて、それも2回も、ファンは納得。
キャプテン・マーベルの正体がどうのこうのというより、ニック・フューリーの左目はなんで?・・・というところのほうがおもろかったな。
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まだまだイケるで〜/運び屋
運び屋
グラン・トリノ以来の待望のイーストウッド監督&主演作品。
いきなりネタバレ
グラン・トリノはイーストウッドの「総懺悔」の映画だと当時書いたけど、今回は刑務所に入れられて(というか、自らすすんで入ったというか)終わりという、アルカトラズからも脱獄したイーストウッドとしては「え?」というエンディングで、「懺悔」どころかホンマに私、引退します、刑務所で気楽にやりますーみたいな、まあ実話からきてるからしゃーないか。
90のおじいちゃんが麻薬の運び屋をやるというだけでも見てる方は大丈夫かよとハラハラしてしまうんやけど、本人は全く意に介さず飄々とドライブを楽しんでる。ヤバいぞ、こりゃとかいうシーンも1回だけで、あとは麻薬ギャングたちとも麻薬取締局ともなぜか仲良しになってしまうという可笑しさ。アールじいちゃんのキャラが惹きつけてしまうしまうところがいい。このへんのエピソードは全部いいよ。
だけど、家族にとっては最悪の夫であり最悪の父親であり最悪のおじいちゃんなところが、まあ、人生ってそーゆーもんかな〜と。
アールじいちゃんの若干ユーモラスでもある運び屋稼業は見てて楽しめたんやけど、それに絡むブラッドリー・クーパー、マイケル・ペーニャ(大好き!)の捜査コンビがエエとこなしでね。じいちゃんに完全に翻弄されてるというか、まるで凄腕じゃないというか、ヘボというか。同じく麻薬組織も甘々で家族やら何やらなんぼでも手がかりは知ってるはずやのになーんにも手ぇ出せへん。
ほんまにこのへん実話か〜〜〜?な疑問が。
とケチをつけてますが、麻薬のボスのパーティーのシーンなんかではイーストウッド若い若い。グラマーな女性たちを色気たっぷりに艶めかしく撮ってます。演出が若い若い!じいさん、まだまだイケる!!
イーストウッドがまたスクリーンに復活した!ということだけでもすごいことやよ。映画館出て家に帰ってきても、自分が90のおじいちゃんになったみたいに背中まるめて、よぼよぼ歩いてる自分がおかしかったよ。
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アカデミー賞文句なし!/グリーンブック
グリーンブック
これの前に見た「アリータ」で悪もん役やったマハーシャラ・アリ、「指輪」で一番カッコよかったヴィゴ・モーテンセン。どっちも良かったなあ〜、ホンマに良かった。役者や!
60年代のブラックミュージックがラジオからガンガン流れるし、ドクター・シャーリーのピアノもいいしで音楽ファンも超喜ぶ。
ケネディ大統領暗殺事件の前の年の出来事で、まだまだ黒人差別はいろんなところに普通にあった時代。南北戦争というアメリカの「内戦」の傷を癒すために敢えて黒人問題には見て見ぬふりをしてきたアメリカも、さすがにそろそろ知らん顔はできなくなってくる時代の始まりという頃にあったお話。
これ、トニー・リップもイタリア系移民で、ゆうたら差別される側やったゆうのがミソやね。
トニーがシャーリーに「お前なんか黒人やけど、ほんまの黒人の苦しみとかしんどさとか知らんやろ。お城みたいな家ですごい椅子にふんぞり返って座ってるんやもんな。オレの方がお前なんかよりよっぽど黒人らしい生活してるんや」と言う。
シャーリーは「オレはたった一人なんや。お城みたいな部屋にたった一人なんや。白人からは黒人やと見られて、黒人からも特別な目で見られる。オレはただオレでいたいだけやのに」と返す。いくら有名なピアニストやゆうてもレストランには入れない、洋服屋でも試着もできない、招かれた白人の大豪邸でもトイレは外のほったて小屋みたいな便所を使えと言われる。
という「差別」を扱いながらも、トニーのキャラがおかしくておかしくて、深刻な問題やのに見ててしんどくならない。このへん、監督のピーター・ファレリーが軽いノリの恋愛コメディで磨いた腕なんやろね。
めちゃくちゃ良かったです。今年のトップ5に入るでしょう。まちがいないです。おすすめです。
ラストの安いバーでの演奏シーンからクリスマスイブのNYへの帰路。すごくいいです。
最後はシャーリーの「ふふふ」という笑いで終ります。あー、よかったなーと思えます。
よかった!
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Katsumi Imai
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