まだまだイケるでぇ〜/ジーサンズ・はじめての強盗
ジーサンズ〜はじめての強盗
実はコレ、1979年「お達者コメディ/シルバー・ギャング」というトンデモナイ邦題のついた映画のリメイクだそうで、未公開だったらしくてボクは見てないんやけど、原題は昔のんも今も「GOING IN STYLE」となっている。カッコよくキメて行くか!ってなニュアンスなんかな?シランけど。しかし、ジーサンズもたいがいな題やなあ。
消えた年金問題では日本のジーサンズはおとなしかったけど、この3人は本気で怒った。
年金を取り返すんじゃ。銀行強盗やるぜ。
スーパーで予行演習するんやけど、これがドタバタの大失敗。
やっぱりプロにコーチを頼もう。
体力もつけなくっちゃ。
いやー、この展開でおもしろくないはずがない。
3人の主役ジーサンズは説明不要でしょ。さすがにおもろい。
マイケル・ケインの孫の女の子は「ホワイトハウス・ダウン」でチャニング・テイタムの子どもやった子。
アラン・アーキンに思いっきりモーションかけるパートのおばちゃんは「トミー」でチョコレートまみれになってのたうち回った、あのママ、アン・マーグレット。
最後まで3人を追い詰めるFBIはボクの大好きな「クラッシュ」のマット・ディロン。この人のおかげで最後の最後までハラハラさせられたよ、ほんまに。
ただのドタバタにしないで、きっちりやるとこはきっちりして、突っ込まれないように真面目に作ってるし、今の社会をいろいろ突いてくるし、なーるほどと思える要素もいっぱいあるし、ジジイ・アクションも満載やし、尺も短いからトイレの心配もいらんし、なかなかの良作でした。
なにしろ、エンディングで並んだ3人のカッコよく決めたスーツ姿(礼服?)のおしゃれなこと。もう、このへんが同じジジイでも全然ちゃうとこやね。
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沖縄県浦添市前田高地/ハクソー・リッジ
ハクソー・リッジ
沖縄慰霊の日の次の日に日本で公開されたこの映画。戦争ってどんなもんなのかがはっきりと分かる映画でした。
いわゆる戦争映画はどことどことの戦争か、描いている側がどちらなのか、どういう正義がどちらにあるのか、いろんな描き方がるけれど、見てる方はどちらかに肩入れしたくなるし、どちらかを応援してしまうし、勝ったか負けたかを気にするし、興奮してきたら「いけーっ、やってまえーっ」という気分にさせられるものなんですが、この映画は違いました。
単純に沖縄の日本兵がやられるのを見てるのが辛いとか、日本が負けるのが嫌だとか、そーゆーことではなくて。
ドンパチドンパチやってる、まさにその現場へ行って、やめろー、やめろー、もうやめてくれー!と叫びたくなる映画でした。
テッポウの玉がビュンと飛んできて、ヘルメットを突き破り、頭を突き破る。機関銃の玉がビュンビュン飛んできて、人間の体をズタズタに割いていく。手榴弾がドカーンと破裂し足やら内臓やらがそこらじゅうに飛び散る。相手を殺さないとこっちが殺されるし、目の前で仲間たちがどんどん殺されていく。(そういう戦争の現実を第一次大戦で経験した父親を演じた、あのマトリックスのエージェント、ヒューゴ・ウィービングが素晴らしかった。)
「汝、殺すなかれ」を貫き通したデズモンドの信念。その強い強い信念を、肩の力を抜いたような飄々とした雰囲気で演じたアンドリュー・ガーフィールドはどこか「フォレスト・ガンプ」を思い出させるし、看護婦さんとのロマンスは「パール・ハーバー」みたいだし、戦闘シーンは圧倒的である意味ホラーとも言えるほど。
でも、戦争というものの現実をハクソー・リッジ(沖縄)という場所で見事に見せたこの映画は戦争をしたいらしいアベ内閣は必見です。
「敵がいるんだ、敵が攻めて来るんだ、家族を国を守らなければ、だから銃を取るんだ。お前は銃も持てずにどうやって大事なものを守るんだ。」
「分かりません。でも人を救うことは出来ます。」
メル・ギブソンがどこまで言いたかったのかは分からんけど、ボクはこの「分かりません」と正直に答えたデズモンドのセリフが良かったなあ。どないしたらええんか分からんけど、分からんけどそれでも人を殺すんじゃなくて、人を救うんだと。救えるんだと。
いや、マジで、えげつないけど、必見!
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いまヤン銀幕デビュー・・・のはず/花戦さ
花戦さ
エキストラ出演したはずのこの映画、さすがに1回見ただけではどこに映ってるのか確認できませんでした。
たぶん、このへんのシーンやろなぁ〜と思えるところはあったけど、隅から隅まで探してるヒマもなく、見つけられませんでした。
しゃーないからDVDレンタルしてゆっくり探すとすっか。
映画は、生け花の池坊専好はんが秀吉の横暴ぶりを花で諌める話で、笑いあり真剣な眼差しありでまあまあ合格点クラスだと思いますが、森川葵がかわいらしかったな〜と。
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絶好調!マーク・ウォールバーグ/パトリオット・デイ
パトリオット・デイ
監督のピーター・バーグと主役のマーク・ウォールバーグは「ローン・サバイバー」「バーニング・オーシャン」でコンビを組み、これが3作目。テッドのマークくんはずば抜けたビッグネームではないけれど、普通の人を演じられるコンパクトさで得してるよね。
爆発が起きるのが分かっている展開が逆にドキドキさせる。いわゆる逆カウントダウンの法則(←ボクが勝手にゆうてるだけやけど。何が起こるか分かってても、だんだんそれが近づいてくるときのハラハラ感は突然起きる事件と同じぐらい、時にはそれ以上のインパクトがある)で、手に汗握る。
時系列に沿って語られる犯人逮捕までのストーリーは事実に基づいているんだけど、そこはうまいことエンタテインメントにしてくるところが、この監督の腕。
テロの犯人はきっちり逮捕はするが、犯人を恨むとか憎むとか、そういう感情ではなく、被害を受けた人たちと共にボストンという街全体で「愛情」を持ってお互いに支えあおうという『BOSTON STRONG』のメッセージがいいね。
そんなキレイごとを・・・と最初は思たけど、実際の当時の映像や関わった人たちへのインタビューを見てると、ボストンという街の思い出も蘇ってきて、最後はまたまた涙・・・。弱いなー。
爆発で死亡した8才の子どもの遺体をすぐに動かせなくて(捜査のため)その場に横たえさせたまま半日ほど警官がすぐ横で見張って立っている。微動だにせず立っている。やっとのことで救急車が来て、子どもを乗せて行く時、そばにいた警官や捜査中の警官たちが敬礼で見送るシーン。頭が下がる思いだったな。
パトリオット(愛国心)とは国民個人々々を愛することと見た。
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ほんまに老眼やった/ローガン
ローガン
最初はローガン、復習に燃える殺人マシーンになってウルヴァリン、そして老眼になってローガン。
スーパーヒーローの子ども時代から青年期(年とれへんから長〜い間青年やったのに)まではすでに語られているけど、ついに老いてしまったローガンが描かれる。
さらに新しいミュータントも登場するけど、まだ子ども。
その子どもがウルヴァリンよりも強力な殺人マシンで、ブスブスと刺す刺す殺す殺す。北斗百烈拳!ほあたたたたたたたたーっ!
はい、もうこの段階でこの映画はボクには許せん映画になっちゃいましたね。子どもが人を殺したり、または殺されたりするシーンは見たくないのっ!わざわざ映画でそんなシーン見たくないのっ!だめーっ!
「シェーン」のシーンをちょこっと出すんなら、子どもミュータントには人殺しを絶対にさせないローガンを描いてほしかった。
残念でした。
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ゆうれいじゃなかった/ちょっと今から仕事やめてくる
ちょっと今から仕事やめてくる
ボクだって会社員経験者、それも営業やったから、この話はなんかよう分かりすぎて身につまされるものがあった。出社拒否症みたいなんで家は出るけど会社には「休む」ゆうて電話してランボー3本立てを見たりして時間つぶししてた頃もあったんや。ひえ〜ん(泣)
で、そんなときに助けてくれる人がいるかいないか、いないかいるか。
福士蒼汰のヤマモトは神様のように幽霊のように現れて、青山くんを助ける。
やっぱり幽霊なん?神様なん? ヤマモトの正体は??
ほほー、そうきたかー!(ネタバレ書きません)
やすきよの漫才のDVDを見て勉強したという福士蒼汰の大阪弁は合格点だ!
映画を見る前、ポップコーンとコーヒ買おうとしたら「いまいセンセですよね」とカウンターのお姉ちゃんに声をかけられ、「えーーっ」思て顔見たけどようわからん。名前ゆうてくれたけどまだ分からん。姉が担任してもらってた+私自身は受け持ってもらったことはない+でも英語を教えてもらってた=まだピンと来ん。
ところが名前の漢字を「竹」じゃなくて「武」に変えた途端に『あ"−ーー』思い出した。
「ゴジラのとき、しょっちゅう来てましたよね」
おいおい、そんなとこまで見られてるのかよ。事務次官並みやな。
けったいな映画見られへんがな。
で、映画見ながら、その教え子のことを思い出したりしてたから、なんか、思い出すことが多い映画だったなあ〜と。
それと福士蒼汰の髪型が知り合いのヤツ(ナックとか中○家とかゆうセンセ)に似てるんで、ワロタ。
号泣必至というイメージやけど、ほわんとした感じでした。
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