2013.08.19 Monday
もう一回見よっと!カーンの逆襲
スター・トレック〜イントゥ・ダークネス〜
なぁ〜るほど、そう来たか!という感じで楽しめるスタトレ映画。
カーンね、カーンだよ。優生人間カーン。
ネタバレはこれぐらいにして、JJ.(じぇじぇ)エイブラムスは「自分が見たい映画」を作りたいといつも言ってるだけあって、自分が見たいシーンをどんどこ撮って繋ぎ合わせて、どうやったらカッコよく見えるかで映画を作ってるね。
正直、カッコいいですよ。
正直、グっと来ますよ。
ただ、ちょっと「慌て過ぎ」なとこもありますよねえ。
もうちょっと、ゆっくり浸らせて欲しいとこもグイグイ行っちゃうし、もうちょっと整理させて欲しいところもバンバン行っちゃうから、えっ?今のとこ、もっかいやってぇ!と言いたくなるとこもあったりしてね。
個人的には、ちょっと「殴り合い」が多過ぎとちゃいますか?と不満。
スタトレ映画に殴り合いの肉弾戦はあんまり・・・と思いました。
それと、やっぱり「放射能」は未来においても「致命的」であり「制御」できないものなんですね。
この夏の超大作娯楽映画はどれもだいたい「及第点」に達しているようです。
おもしろかった。
2013.08.18 Sunday
王道を行くローランド・エメリッヒ
ホワイトハウス・ダウン
オール・ネタバレ
エンド・オブ・ホワイトハウスは、ワルモンが北朝鮮ということで、どうも悪役としての品格が欠如していた。設定に無理があったんよね。
こちらは金目当てのテロリストと見せかけて、実は息子の恨みを晴らすシークレットサービスの長官がボスと見せかけて、実は軍事産業絡みの・・・というとこらへんが、すんなり飲み込める設定だったかな。
で、さらにエメリッヒの王道・・・家族、ここでは父と娘が危機に巻き込まれ、うまいこといってなかった二人の関係が危機を乗り越えて・・・という、まさに王道!
それともう一つ、いろんなところにある笑いのツボ。これもエメリッヒ節。
ごちゃごちゃゆわんと、大画面で楽しみなはれ!という映画。
おもろかったぞ!
エンドロールではストーンズの「ストリート・ファイティング・メン」が聞けます。
2013.08.11 Sunday
水谷豊と蘭ちゃんはホントに夫婦です
少年H
妹尾河童さんの自伝が評判になったのはもうだいぶ前の話やけど、今、この時に、映画化されるのもグッドタイミングだろう。
神戸の洋服仕立て屋さんのお家だから、ウチのオカンの環境とは全く違うだろうけど、少年Hとオカンは同い年。堺の自転車屋の子どもだったオカンも同じ時代を生きていたのだ。
ボクのおじいちゃんはボクが学生の頃に亡くなったが、おじいちゃんが自転車を組み立てるのをよく見ていたし、自転車の部品で遊んでいたものだ。カメラが趣味で、写真を撮りによく出かけては、もう一つの趣味のこけしを買って来ていた。
オカンはおじいちゃんとどんな話をして育ったんだろう。
堺に空襲があったのも昭和20(1945)年。
B29が落とす焼夷弾が道に落ち破裂し周りを火の海にする。焼夷弾は瓦をつきやぶり家の中にもつきささる。そして家を内側からも焼きつくす。
バケツリレーの訓練なぞ何の役にも立たない。
後には何にも残らない。
焼けこげた死体とトタン屋根とくすぶり続ける木の柱。
少年Hのお父さんには焼けたミシンが残った。
そこから未来が始まった。
少年Hには「絵」という夢があった。
そこから未来が始まった。
アホみたいなCG全盛のハリウッド映画なんかよりも、よっぽど映画になっていた。
今も原爆の何倍ともいわれる放射能を海にまき散らしているのをほったらかしにしている日本は
いつから未来を始められるのだろう。
2013.08.10 Saturday
ゾンビーズ、ゾンビーズ、大量異常発生中!
ワールド・ウォーZ
いやぁ〜、おもろかった、おもしろかった。
時間も116分とカンペキにまとめてきた。
オープニングのむりやり「巻き込まれていく」家族のパニック感と、逃げるスピード感と、なんやまだ訳分からん恐さがいいですねー。
この時助け&助けられたヒスパニックの少年とブラピの家族との「感傷的」になるシーンはささぁーっと見せるだけにして、ブラピ一人でどんどん活躍していく展開がこれまたいいですねー。
ネタバレ
空母から飛び立ったブラピはまず韓国、そして手がかりを追ってイスラエルへ。
予告編で有名なシーンはここですが、この超大量発生のゾンビーズ、すごいの一語。
おもろいですねー。こわいですねー。かまれまくりですねー。
かまれたら12秒でゾンビ化しますから速いです。
そして舞台はイギリスへ。
今度は一転して少人数ゾンビ対ブラピの接近戦。
おもろいですねー。相手は音に反応しますから、こっちもじぃーっとして見入ってしまいますねー。
とにかく、イギリスのWHOでブラピはある作戦を思い立ち,自らが実験台になってそれを証明してみせる。そして、無事家族の元へとたどりつきハッピーエンド。
ところが、ブラピのモノローグ・・・戦いはまだ始まったばかりだ。ゾンビ化する原因がまだ判明していない・・・と、ワールド・ウォーZライジングか、ワールド・ウォーZ・イントゥ・ダークネスかなんかしらんけど、続きがありそう。
いやぁ〜、ボクはこういう映画好きです。おもろかったー!
「007/慰めの報酬」「マシンガン・プリーチャー」のマーク・フォースター監督、これは良かったよ!
2013.08.09 Friday
メカバンバン、メカメカバンバン♪
パシフィック・リム
131分という長尺にしたのが失敗。
ゴジラ映画なら100分で押さえるのが鉄則。
最後に「レイ・ハリーハウゼンと本多猪四郎に捧ぐ」とクレジットするぐらいなら、怪獣モノは100分以内で!を守って欲しかった。
余計な30分のせいで、戦いがダラダラしたり、いらん人物描写したり、分からんでもええこと説明したりするから最後らへんでオシリ痛くなったやん。
でも、ロボット大好きな日本の少年(元少年)たちは大喜びですわ。
メカメカかっこええとはよう言わんけど、ドワッジ程度にはかっこいいロボットたちが前線までヘリで運ばれてドボーンと海に放り込まれるなんていいねー。
ガンダムのシュミレーションケームでお馴染みの苦労のタネでした。飛行能力のないロボットを配備するのは大変です。
(そうそう、風立ちぬでは飛行機を牛が運んでましたね)
しかし、そのロボットの操縦方法がパイロット二人で息を合わせて、せぇ〜の〜で歩行からパンチだの何だの繰り出して行くというのは・・・う〜ん、どうなんでしょう・・?
デジタルなようで非常にアナログ的でね。
ニュータイプやらエヴァのシンクロやらをもうちょっと勉強してほしかったなあ。
菊地凛子の声が綾波レイ(林原めぐみサン)だからググッときたね。
ハリウッドデビューの芦田愛菜ちゃんも大変よくできました。
怪獣の脳みそとシンクロする博士がJJエイブラハムそっくりなんでずっと笑ってました。
話の結末の持って行き方がゴジラ映画そっくりなので好感もてました。しかし、まったく悲壮感がなかったのはやっぱりメキシコ人ギレルモ・デル・トロってとこか。
最後まで怪獣たちのボスの正体が分からんかったけど、結局、宇宙からの侵略者だったということでいいですかね。そのわりにはあっけなく弱かったね。「インデペンデンスデイ」の宇宙人の親戚か?そっくりやったで。
まあ、大コケというほどではなかったけど、そこそこコケたんとちゃう?
でも、おもろかったよ。ハハハ。
2013.08.09 Friday
なんで庵野秀明なん??
風立ちぬ
庵野秀明ゆうたらエヴァやん。ガメラで金子修介と一悶着あった人やん。声優ちゃうやん。なんでこんなん使たんよ!意味不明、ほんま意味分からんわ。
で、この映画は「矛盾」です。
主人公は恐ろしく『超』がいっぱい付きそうな超エリート。
美しい飛行機を作りたいという夢を持つ設計技師。
その飛行機が結果的に0戦であり、殺人兵器であり、大勢の若者(兵士)や市井の人々の命をうばったとしても、夢を叶えたことになる。
「はっはっはー、これで、この0戦で日本は勝てる!」とは言わないまでも、結果的にはパールハーバーへと繋がって行く。
「あなた、あなたは人を殺す道具を作っているのよ。そんなもの作らないで!」とは誰も言わないけれど、最後の夢のシーンでのたくさんの飛行機の残骸(ジブリ作品ではしょっちゅう登場する)はそう語る。
っていうことは、この主人公、普通の従来の今までのジブリ作品なら「敵側」の人間なのだ。
この矛盾があるから、どうもいまいちのめり込めない。
人殺しに、戦争に、ファンタジーが入り込む余地はない。
現実が厳しくファンタジーを拒絶する。
矛盾です。
そこへ菜穂子との恋を無理矢理くっつけてホロリとさせようとするのだが、結核を煩う菜穂子との限られた時間を大切にしたいと言いつつ、二郎さんはせっせと仕事しスパスパ煙草を吸う。
矛盾ですね。
原発反対!コンビニもテレビも24時間やっている。
矛盾です。
風立ちぬは松田聖子なのに荒井由美のひこうき雲。
矛盾・・・かな?
エンディングに流れる「ひこうき雲」はレコードに針を落としたときの音と溝のノイズが聞こえたような気がするんですが。
それと、夢に出てくる飛行機たちの音は人間の声を合成してましたよね。
ってことで、ボクはこの映画好きですよ。
これも矛盾?
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