2012.05.31 Thursday
ジャニス
白人女性がブルースをモロに歌う
それ自体がタブーだったのだ
映画としてはスカです。
コンサート・フィルムをつなぎあわせて、テレビやらなんやらのインタビューをはりあわせて作っただけ。作り手のジャニスへの解釈が全く見られない。ダメ・ドキュメンタリーです。
ただ、白人のブルースファンはいっぱいいただろうし、白人男性のブルース・シンガーはロック畑にもいっぱいいたけど、白人女性がブルースを歌うってことが「まだ」早過ぎたってことは感じたなあ。
女性ボーカルは見た目が大事で、どんなに感情移入して歌ってても「女としてのキレイさ、美しさ」、ゆうたらビジュアル的にキレイとかかわいいとか、そう見えるかどうかが問題で、そう見せるためにどう歌うかみたいなことが大事だった時代。
そんなとき、生まれ故郷では「笑い者」にされて育ったジャニスがサンフランシスコへ出て来て、ブルースを歌う。思いっきり歌う。どう見られようがおかまいなしに、歌いたいから歌う、歌いたいことを歌う。タブーを犯したわけね。
それが「衝撃的」だったから、モンタレーで一夜にしてスーパーヒロインになった。
でも、時代はまだそこまで進んでなかった。間違って産まれてしまったジャニスという大天才を、時代という怪物がおしつぶし消し去ってしまった。
そんなふうに思える映画でした。
2012.05.26 Saturday
ロシアより愛をこめて
007シリーズ第2弾
このころの007シリーズを見てて思うのは、同時代に作られた東宝のクレイジーシリーズと非常にタッチが似ているということ。
カラーの色とかギャグのセンスとか、観光名所の描き方とか、絶対に出てくる「PAN・AM」航空とか。
ロシアのスパイをやったロバート・ショウがいいんだけど、油断もスキもあるジェームス・ボンドになぜ勝てない!
ボンド・ガールのダニエラ・ビアンキ、べっぴんだったけど、アンタもスパイの端くれならもうちょっとスパイらしいことしなさい。ただの普通のOLじゃんか。
ホテルのメイド姿で登場する女ボス、そのコスプレは大爆笑でしょう。
2012.05.26 Saturday
ノーウェアボーイ / ひとりぼっちのあいつ
ふーん、ジョン・レノンって可哀想な子ども時代だったのね
育ての親と生みの親の間で揺れ動くジョンの青春時代。ふ〜ん、そうやったんかー。
全然関係おまへんけど、2才のなっちゅの最近の口癖が「ふ〜ん、そうやったんかー」なんです。
「これ、だれ、やったん?」
「かあちゃんやで」
「ふ〜ん、そうやったんかー」
「これ、なにぃ?」
「これはトトのドラム」
「ふ〜ん、そうやったんかー」
なんでも「ふ〜ん、そうやったんかー」です。
2012.05.20 Sunday
ファミリー・ツリー
またまた予告編にだまされたが、
ハワイよいとこ一度はおいでみたいな映画
ジョージ・クルーニーがスーツを着ない映画なんて想像できる?
ずっと短パンとアロハだよ。
ジョージ・クルーニーが相手の女優さん相手にラブシーンしない映画なんて想像できる?
キスは一度っきり、それも「復讐」のキスのみ。
ジョージ・クルーニーがメソメソ泣く映画なんて想像できる?
二人の娘に罵倒され、妻に浮気され、泣くんだよ。
そういう意味でジョージ・クルーニーの新しい?魅力を大いに売り出す映画なんだけど、ボク的にはあんまり魅力を感じなかった。やっぱりあの顔では無理がある。
同じ意味でマット・デイモンがロン毛で父親をやる「幸せへのキセキ」も予告編では超期待大だけど、どうなんでしょう。ジェイソン・ボーンのイメージ強すぎて・・・。
弁護士の仕事まっしぐらで妻とも娘たちとも会話がなかった中年男が、妻の事故で家庭と向き合うようになり・・・バラバラだった家族が再生できるのか?みたいな感動ものを期待して見に行くと「あれ?」っとなります。
ハワイの美しい景色が眼にしみます。
普通に「まあまあよかった」と言える映画でした。
2012.05.13 Sunday
幸せの教室
ジュリア・ロバーツも44か・・・
学校ものだから観ないわけにはいかんでしょう。
トム・ハンクスが製作・監督・脚本・主演と全部やって、相手役をジュリア・ロバーツに来てもらって、まあゆうたら「学歴がないためリストラされた50男が大学生になって人生やりなおす」という出来過ぎたお話。出来杉くんな話は「ラブコメ」だからしゃーないよね。
ラブコメというジャンルとしては、おもしろかったですね。
脇役たちが達者な人たちばかりだし、キャラクター設定もよくできていたしね。
なんといってもアメリカのコミュニティ・カレッジという生涯教育をサポートするシステムがいいよ。勉強したいと思い立ったら無試験で入学できるし、授業料も安いみたいだし、地元密着でいい雰囲気だしね。
二人のラブシーンも少なめでよかったし、久しぶりのラブコメは正解でした。
スター・トレックのミスター・カトーが出てたのには驚いた!(それで「スタトレ・ネタ」もあったのかー!)
2012.05.05 Saturday
CCR / CHRONICLE THE 20 GREATEST HITS
ダグ・クリフォードのドラムは・・・
戦争映画とかドンパチ・バトルものの定番と言って良いのがCCRの「フォーチュネット・サン(FORTUNATE SON)」だ。歌詞はベトナム戦争に対するいわゆる反戦ものなのに、戦争映画では絶対に出てくるね。
さて、この「フォーチュネット・サン」がこの前見た「バトルシップ」のエンディングで流れたとき、イントロのバスドラムの「ドン・ドン」「ドン・ドン」ゆうアホみたいな誰でも出来るフレーズがえらい「自信にあふれた音」に聞こえたのよね。
たかが8ビートの「ドン・ドン」だけど、実に味わい深い何とも言えん意味深な音なのよ。
ダグ・クリフォードのドラムが「うまい」ゆう話は聞いたことが無いんだけど、この曲のこのイントロのバスドラが気になって気になって、ひょっとしたら「すごい」ドラマーなのではないか!と・・・
で、このアルバム、ボクはなぜか「ライブものを集めてベスト・アルバム風にしてあるヤツ」と完全に勘違いして買っちゃったんですが、ライブなんて全然なくて、ただのスタジオ盤のベスト編集もの。
それも、同じジャケットで2枚組があったり、そうでないのがあったり、入ってる曲が違ったりと、非常にややこしい買いにくい代物だったのです。
しかし、この20曲という選曲は、はっきり言って、サイコーの20曲であります。
持ってるCDとダブりまくりですが、いいのです、CCRは、これで。
20曲聞いてみて、ダグのドラムはどうだったか?
やっぱりシンプルなバスドラには力がこもっていた!
2012.05.04 Friday
これぞ、真「パール」/PEARL SESSIONS
「ムーブ・オーバー」が完成して行く過程に身を乗り出してしまう
完成された「パール」はもう何度も何度も聞いて来たけど、そこへいくまでの過程がドキュメンタリーのように記録された、これぞ「真・パール」と呼ぶべきカンペキな2枚組。
ケラケラ笑いながらレコーディングをすすめていくジャニスとプロデューサーのポール・ロスチャイルド、そしてフル・ティルト・ブギーのメンバーたち。
ちょっと〜音程とられへんやんかー
ほんならギターでガイドのメロディー弾いたろか
うん、そうして、そうして
歌い易くなったわ。でもテンポがどうも・・・
じゃあ,もう少しテンポ・アップでいこうか
ケラケラケラ!今のん、早すぎひん?
こんなもんちゃう?
ダーイヤモンド、こうてんかー
ダーイヤモンド、たーかーい
たーかーいーは えんとつー
ベンツの車 こうてんかー
カラーテレビ こうてんかー
今のん、録音してた?
いやー、きっとこんな感じだったんでしょうか??
このアルバムは今年のベスト候補になりますよ!
2012.05.04 Friday
"something good" FROM THE GOFFIN & KING SONGBOOK
ロックが台頭してくるまでは彼らの天下だった
いい気持ちにさせてくれる曲ばかりがずらーっと並んでいる、さすが!な1枚。
いわゆる「ソングライター」たちが商売できたのはビートルズが自分の曲は自分で作るのが当然という常識を作ってしまうまで。
このアルバムに入っているザ・バーズの「ゴーイン・バック」が、それを象徴しています。なんで自分たちで曲を作れるのに人の曲をやらされるんだ!と不満たらたらだったザ・バーズ。
ロックのミュージシャンたちは他人が書いた曲なんかできるか!と、ソングライター稼業の人たちを遠ざけて行きます。
で、商売あがったり!になったキャロル・キングは自作自演の素晴らしいアルバムを出して行く!のでした。
しかし、ゴフィン&キングの曲たちは不滅なのです。
2012.05.04 Friday
007/ゴールドフィンガー
ドターッのシーンがホンマにおもろい
これまたたまらん面白さ。
アヒル?のついたウェットスーツで潜ってるジェームズ・ボンド登場シーンから、最後のジェット機内での決着シーンまで、一本筋を通すかのように漂う「おバカ」エッセンス。
これぞ、007!
決してハードボイルドな冷たいスパイものではなく、そんなアホな〜な「おバカ」テイストの積み重ねこそ、007の面白さなのでしょう。
シリーズ3作目にして、007映画を完成させた作品!(お色気シーンが少ないが)
いやぁ〜、おもろかった。
フォート・ノックスを守る米軍6何人?が一斉に「ドターッ」のシーンは大笑いです。吉本みたいです。
2012.05.03 Thursday
007/ドクター・ノオ
これがシリーズ第一作!ここが原点!
このオープニングの60年代の安っちいポップさがたまらんね。
原子力とか放射能とかの、まるでノー天気な扱いがこれまたたまらんね。
初代ボンド・ガールの白い水着での登場シーン(ハル・ベリーの元ネタ)もたまらんね。
月ロケットを電波で妨害して世界征服を企むドクター・ノオの企画力の無さもたまらんね。
ショーン・コネリーのB級テイストもたまらんね。
いやー、おもろかった。
| 1/1 pages |
- PR
-
Katsumi Imai
バナーを作成
- いまヤンの本棚
- Selected Entries
-
- ジャニス (05/31)
- ロシアより愛をこめて (05/26)
- ノーウェアボーイ / ひとりぼっちのあいつ (05/26)
- ファミリー・ツリー (05/20)
- 幸せの教室 (05/13)
- CCR / CHRONICLE THE 20 GREATEST HITS (05/05)
- これぞ、真「パール」/PEARL SESSIONS (05/04)
- "something good" FROM THE GOFFIN & KING SONGBOOK (05/04)
- 007/ゴールドフィンガー (05/04)
- 007/ドクター・ノオ (05/03)
- Categories
-
- Movie Review (1056)
- CD Review (253)
- ダイアリー (162)
- Archives
-
- May 2022 (1)
- April 2022 (3)
- March 2022 (3)
- February 2022 (1)
- January 2022 (2)
- December 2021 (3)
- November 2021 (2)
- October 2021 (4)
- September 2021 (2)
- August 2021 (6)
- July 2021 (2)
- June 2021 (6)
- April 2021 (3)
- March 2021 (3)
- February 2021 (2)
- December 2020 (1)
- November 2020 (2)
- October 2020 (1)
- September 2020 (6)
- July 2020 (3)
- June 2020 (4)
- March 2020 (2)
- February 2020 (4)
- January 2020 (6)
- December 2019 (3)
- November 2019 (4)
- October 2019 (6)
- September 2019 (3)
- August 2019 (1)
- July 2019 (1)
- June 2019 (4)
- May 2019 (6)
- April 2019 (2)
- March 2019 (4)
- February 2019 (5)
- January 2019 (6)
- December 2018 (1)
- November 2018 (1)
- October 2018 (2)
- September 2018 (3)
- August 2018 (2)
- July 2018 (2)
- June 2018 (4)
- May 2018 (1)
- April 2018 (4)
- March 2018 (4)
- February 2018 (3)
- January 2018 (3)
- December 2017 (4)
- November 2017 (4)
- October 2017 (3)
- September 2017 (4)
- July 2017 (4)
- June 2017 (6)
- May 2017 (2)
- April 2017 (6)
- March 2017 (4)
- February 2017 (3)
- January 2017 (3)
- December 2016 (5)
- November 2016 (4)
- October 2016 (2)
- September 2016 (2)
- August 2016 (1)
- July 2016 (5)
- June 2016 (6)
- May 2016 (2)
- April 2016 (5)
- March 2016 (2)
- February 2016 (3)
- January 2016 (2)
- December 2015 (7)
- November 2015 (3)
- October 2015 (3)
- September 2015 (3)
- August 2015 (4)
- July 2015 (3)
- June 2015 (2)
- May 2015 (1)
- April 2015 (3)
- March 2015 (1)
- February 2015 (2)
- January 2015 (2)
- December 2014 (3)
- November 2014 (4)
- September 2014 (3)
- August 2014 (4)
- July 2014 (2)
- June 2014 (4)
- April 2014 (3)
- March 2014 (8)
- February 2014 (3)
- January 2014 (3)
- December 2013 (8)
- November 2013 (4)
- October 2013 (1)
- September 2013 (4)
- August 2013 (6)
- July 2013 (1)
- June 2013 (5)
- May 2013 (3)
- April 2013 (6)
- March 2013 (7)
- February 2013 (5)
- January 2013 (9)
- December 2012 (9)
- November 2012 (9)
- October 2012 (17)
- September 2012 (9)
- August 2012 (14)
- July 2012 (11)
- June 2012 (11)
- May 2012 (10)
- April 2012 (20)
- March 2012 (14)
- February 2012 (16)
- January 2012 (17)
- December 2011 (20)
- November 2011 (22)
- October 2011 (21)
- September 2011 (14)
- August 2011 (16)
- July 2011 (15)
- June 2011 (12)
- May 2011 (25)
- April 2011 (16)
- March 2011 (12)
- February 2011 (12)
- January 2011 (22)
- December 2010 (15)
- November 2010 (16)
- October 2010 (18)
- September 2010 (15)
- August 2010 (36)
- July 2010 (26)
- June 2010 (19)
- May 2010 (26)
- April 2010 (14)
- March 2010 (17)
- February 2010 (17)
- January 2010 (24)
- December 2009 (24)
- November 2009 (14)
- October 2009 (17)
- September 2009 (15)
- August 2009 (29)
- July 2009 (17)
- June 2009 (13)
- May 2009 (5)
- April 2009 (10)
- March 2009 (16)
- February 2009 (13)
- January 2009 (13)
- December 2008 (8)
- November 2008 (7)
- October 2008 (15)
- September 2008 (11)
- August 2008 (18)
- July 2008 (16)
- June 2008 (12)
- May 2008 (15)
- April 2008 (15)
- March 2008 (13)
- February 2008 (9)
- January 2008 (11)
- December 2007 (15)
- November 2007 (16)
- October 2007 (11)
- September 2007 (11)
- August 2007 (3)
- July 2007 (6)
- June 2007 (3)
- May 2007 (7)
- April 2007 (4)
- March 2007 (4)
- January 2007 (2)
- December 2006 (5)
- November 2006 (10)
- October 2006 (5)
- September 2006 (1)
- August 2006 (8)
- February 2006 (8)
- January 2006 (6)
- December 2005 (3)
- November 2005 (3)
- October 2005 (4)
- September 2005 (11)
- August 2005 (2)
- February 2005 (1)
- February 2004 (4)
- January 2004 (3)
- December 2003 (5)
- November 2003 (1)
- October 2003 (2)
- August 2003 (5)
- July 2003 (6)
- June 2003 (5)
- May 2003 (1)
- April 2003 (2)
- March 2003 (6)
- February 2003 (6)
- January 2003 (6)
- December 2002 (5)
- November 2002 (6)
- October 2002 (6)
- September 2002 (3)
- August 2002 (10)
- July 2002 (9)
- June 2002 (5)
- May 2002 (9)
- April 2002 (10)
- March 2002 (11)
- February 2002 (11)
- January 2002 (13)
- December 2001 (17)
- November 2001 (18)
- October 2001 (19)
- September 2001 (12)
- August 2001 (14)
- July 2001 (22)
- June 2001 (18)
- April 2001 (2)
- March 2001 (11)
- February 2001 (16)
- January 2001 (21)
- August 2000 (16)
- July 2000 (30)
- June 2000 (31)
- May 2000 (26)
- April 2000 (3)
- Recent Comment
-
- サラエボの花
⇒ 株の初心者 (06/14) - 男の子ならチョー喜ぶ
⇒ いまヤン (06/15) - 男の子ならチョー喜ぶ
⇒ くみ (06/15) - PF.スローン
⇒ フレッシュ・サウンズ・コンテスト♪ (05/14) - ガリバー旅行記
⇒ いまヤン (11/21) - ガリバー旅行記
⇒ 居合抜き@なかなか練習行けなくてすみません (11/21) - クラッシュ
⇒ イマやん (08/29) - BECK
⇒ イマやん (02/08) - BECK
⇒ stone door (02/08) - 西遊記 (1960年)
⇒ いまヤン (01/15)
- サラエボの花
- Recent Trackback
-
- ccpガメラ2飛行形態
⇒ ガメラ医師のBlog (06/18) - SE7EN
⇒ これ好き! KoreaFan (12/05) - ポコ/POCO
⇒ 10秒で読もう!ニュース満載。 (07/26) - インセプション
⇒ 読みたいニュース集めました。 (07/18) - グリーン・ゾーン
⇒ 知りたいニュースは30秒で読め! (05/18) - アレサ・フランクリン ライノ版初期のアトランティック3枚
⇒ クリムゾンロワイヤル (09/08) - トロピック・サンダー
⇒ サンダーフォース6 (09/06) - フロスト×ニクソン
⇒ クリムゾンロワイヤル (09/06) - 平成ガメラ ブルーレイ・ボックス
⇒ ガメラ医師のBlog (09/03) - クリムゾン・タイド
⇒ クリムゾンロワイヤル (09/01)
- ccpガメラ2飛行形態
- Links
- Profile
- Search this site.
- Mobile