2011.12.31 Saturday
連合艦隊司令長官山本五十六〜太平洋戦争70年目の真実〜
普通に良かったが、70年目の真実とは何?
山本五十六が日露戦争で左手の指を無くしていたとは知らなかったが、70年目の真実はボクにとってソコだけだった。
誰よりも開戦に反対した軍人がいた!なんてことが「新しい真実」だなんてことがあるか?そんなこと、日本人の常識じゃないのか?6年生の歴史で教えたよ、ボクは。
もしも、そんなことさえシラン、っていうより、どうやって、なぜ、国全体が戦争に突き進んで行ったのかを「?」マークで考えることがなくなっているんだとしたら、それはエライことだよ。映画の中でも言ってたけど「なんでもすぐに忘れてしまうのは日本人のいいところでもある」けど、「悪いとこ」でもあるよな。
今、紅白では「絆!きずな!絆!」って叫んでやってるけど、これだってすぐに忘れてしまうんじゃない?日本人だもん。
この映画では南雲忠一司令長官が「ワルモノ」扱いだったけど、ここは解釈の違いでしょうね。
東大教授の加藤陽子さんの本、ちょっと好きなんだけど、ちょうど読んだとこだったから、アレ?っと思ったのは、満州でのことがあんまり描かれてなかったこと。
アメリカ相手に戦争は出来ん!ってことは実は陸軍も海軍も同じ考えで、だから陸軍は「戦争しながら資源、物資を調達する。それで戦争が続けられる」と考えていた。
そこらへんの陸軍の考えに対して海軍・山本五十六さんはどう考えていたのか。
また勉強しよう。
さて、役所広司!良かったねー。
ところが後半になって、役所広司が三船敏郎に見えて来てね。東宝版「山本五十六」とどんどん似て来てたからね。
でも、しるこ屋のお嬢ちゃんにリボンを買って渡してあげるシーンでは涙出たね。グスン。
今年最後の見納めが「まあまあ、普通に良かった映画」で良かったよ。
では、みなさん、お元気で。良いお年を!!
そうそう、あと一言。
音楽も「アルマゲドン」並みによかった。グっとくるものがあった。ところが、エンディングで流れるのがエアロスミスじゃなく、小椋佳だとは・・・。がっくぅ〜。なんでいまさら。
2011.12.31 Saturday
スプライス
スプライスゆうたらサイダーみたいなヤツか?
それはスプライトや〜!
正気じゃない科学者がいろんな動物のDNAと自分のDNA混ぜて変なモンつくって自滅する話。
白神博士がビオランテ作ったんと同じやん。
コレが今年最後の映画になるなんてイヤじゃ〜!
2011.12.30 Friday
永遠の僕たち
静かで潔い映画
アリオ鳳TOHOシネマズでもこういう単館系の映画もかかるんだねー。見直した!Facebookがあるんなら「いいね!」押したいとこやね。
ガス・ヴァン・サント監督なので大体の雰囲気は予想できたけど、本当に静かな映画でね。となりのスクリーンで何やってたんかシランけど、となりの映画の音がズシーンズシーンって響いてくるのが気になるぐらいの静かな映画でね。
家の床の板がきしむ音。病院の廊下を歩く靴音。抱き合った時の服のこすれる音。息づかい。
そして、うまいコマ割りで、話を説明しすぎない潔さ。だから尺は90分。
お涙ちょうだいにしないで、静かに死を受け止める潔さ。だからエンドロールで誰も席を立たなかった。意外と入ってたのに。
昔、大ヒットした「ラブ・ストーリー」〜愛とは決して後悔しないこと〜。
まあ、辞典に載せるなら同じページにあるはずの映画です。いい意味でね。
デニス・ホッパーの息子が主演!
ビートルズとニコが聞ける!
二人の衣装がいい!っていうか、衣装デザインがいい!
加瀬亮くんはなぜあんなに英語がうまい?
2011.12.23 Friday
竹取物語
三船敏郎!
市川崑監督だと思うからか、それとも本当に作品自体がそうなのか(これが微妙なんだけど)しっかりした映画だと感じましたよ。チャラチャラしてないんですよね。俳優さん達の画面に並ぶ構図とか、セリフの言い回しとか立ち振る舞いが「舞台」を見ているような感じでしたね。
なんせ昔話としての「かぐや姫」だから、どうも子ども劇場みたいな感じで見てしまうからか、舞台で演劇を見てるような、そんな感じでしたね。
かぐや姫のお父さんが三船敏郎さんで、軍人か侍以外の三船敏郎なんて珍しいんじゃないッスかぁ〜?これがまた、めちゃめちゃオモロイ!めちゃくちゃオモロイ!逆に必見ですよ、マジで。
せっかくの沢口靖子も「お化粧」がおかしな平安時代風のため、あんまり美人に見えない所がちょっと辛かったけど、唐突なしゃべりが月から来た人間らしく?て良かったかな。
常田富士男さんがオープニング即登場するところが「さあ、今から、むかし話ですよぉ〜」というモードにさせてしまうぐらいの説得力があって、やっぱスゴイよなあ。
月からの宇宙船登場シーンはまったく「未知との遭遇」のパクりだったけど、これはこれで変な説得力あったね。
見る側に「マザーシップとはそういうもんだ」という素地が出来てるから、うんうん、そうだろうそうだろうみたいなね。
東宝特撮映画シリーズとしては久々、ちゃんと見てられる映画でした。
2011.12.22 Thursday
ミッション・インポッシブル〜ゴースト・プロトコル〜
ひょっとして一番TV「スパイ大作戦」に近いかも・・・
オープニングの「Light the fuze.」というトムのセリフで始まるテーマ曲、それとフラッシュで挿入されるこの映画のええ場面。いいですねー。
おお〜、スパイ大作戦やぁ〜!って思っちゃいました。
裏切りがテーマのちょっと暗かった1作目(ブライアン・デ・パルマ)、大好きなジョン・ウーの2作目は男どうしのクールな戦いだった。ド派手なアクション満載のJJエイブラムスの「3」はやり過ぎ感があったけど、このゴースト・プロトコルはいかにもスパイですって感じで、仕掛けがおもしろくて、なぜかスパイ業の辛さみたいなもんもユーモラスに味付けされてて、テレビシリーズの雰囲気に近いかも・・・です。
そりゃあ、アクションは派手だし、CGばっかりやし、どんどん登る(落ちる?)ビルも背が高くなってるし、トムもええトシになってきたからシンドそうに走ってるけど、なかなか楽しめましたねえ。
「ハート・ロッカー」でイってしまってたジェレミー・レナーが「イーサンには言えない過去」があったりして、ちょいと人間ドラマも漂わせましたが、この映画にはあんまりそういう「人間関係」はいらんようですな。
ただ、悪者のおじいちゃんの扱いがどうも・・・。
ホンマに悪いんやら、何がしたいんやら、何でそんなことするんやら、よう分からんし、駐車場での対決も老人対中年ではどうも応援しにくい。
思いっきりの美女でなければならないチームの紅一点(だってトムのお相手ですよん!)も微妙な美しさだったのも残念な点かな・・・。
2011.12.21 Wednesday
ネスト
地底から現れる寄生宇宙人??
おいおい、ケビン・コスナーを主役にもってきて、この程度かよぉ〜!
思春期の難しい年頃の娘に翻弄?されるダメ父親ケビン・コスナーってところはドラマになりそうなんだけど、その娘が地底の異星人?風昆虫生物に卵を産みつけられるネストとなって・・・というSF怪奇モノ仕立てなのが、もうどうにもB級ホラー。
懐かしの曲線スクエアなiBook(あれはPowerBookだったかな?)が登場します。
2011.12.18 Sunday
リアル・スティール
2011.12.14 Wednesday
キリング・フィールド
始まりはマッカートニーの「バンド・オン・ザ・ラン」
エンディングはジョンの「イマジン」って・・・
映画は、ベトナムだ、カンボジアだ、クメール・ルージュだ、ニクソンだと、あのイヤな時代のお話で、ニューヨーク・タイムズの記者と現地通訳の人のお話。
前半はクメール・ルージュがプノンペンに来て外国人記者はみんな国外退去させられるまで。
後半は捕まった現地通訳のプランさんの辛い強制労働と逃げるまで。
ドキュメンタリーみたいなトーンて、大げさに大スペクタクルにすることもなく、じわじわと怖さが押し寄せてくる感じ。
プランさんを見殺しみたいに引き上げて来たシドニーが帰って来たのは(まだ)WTCが高くそびえ立つニューヨークだ!
まあ、結局はプランさんは助かるんやけど、再会の場面での「イマジン」はあまりにもそのまんまズバリ直球すぎて・・・。
音楽は「チューブラ・ベルズ」のマイク・オールドフィールドやってけど、これがまた意外に素晴らしいスコアでした。
2011.12.11 Sunday
ハワイ・ミッドウェイ大海空線 太平洋の嵐
これが戦争だ!
「アンのゆりかご」のレビューで「嫌です。『赤毛のアン』なんて絶対に嫌です」とタイトルにつけたのは、『赤毛のアン』が出版されるとき、訳者村岡花子がつけた題名は「窓辺の少女」だったが、出版社の方が提案したのが『赤毛のアン』で、それを聞いた村岡氏が「嫌だ」と言ったという話からつけた訳です。←この説明がなかったら、タイトルなんじゃこりゃ!だもんね。
今回のタイトルは、真珠湾攻撃から南方戦線までの戦闘では連戦連勝だった機動部隊の飛行機乗り、夏木陽介のセリフ。ミッドウェイで大敗して「思いもよらぬことが起こるのが戦争だ」と、そういう叫びです。
さて、この映画、初めて見たんですが、この後に作られた「山本五十六」での真珠湾攻撃、ミッドウェイ海戦の特撮映像は、実はこの映画の使い回しだった!ということを初めて知りました。
昭和35年の作品ですから、「ゴジラ」の大ヒットで円谷英二氏もやりたいこと全部できる!みたいな時でしょうか。特撮は素晴らしいです。
山本五十六の次にアメリカ軍がマークしていたという、山口多聞第二航空戦隊司令官にスポットを当てたストーリーで、最後は空母飛龍とともに海に消えます。これをまたまた三船敏郎がやってます。苦悩する表情がいいです。
海に沈んでから「もうこれ以上、海に沈む者を増やしたくないねえ」と、そういう話を加来止男艦長としている(幽霊か?)シーンなんて、東宝戦争映画にしては、いやいや世界中の戦争映画の中でもサイコーに珍しいんじゃないッスか?
不思議なシーンでした。
2011.12.11 Sunday
真昼の決闘
こんな保安官見たことない
例のスーパー安値DVD3枚組のひとつです。
何べんか見たことあるはずやけど、すっごく新鮮でしたねー。
オープニングの悪者3人が駅へ仲間を迎えに行くシーン。
おぉっ!このとんがったアゴはリー・ヴァン・クリーフ!!若いねぇ〜っ!
結婚式を挙げて、保安官をこの日で辞めるはずだった、もうおじいちゃんなゲイリー・クーパーだったけど、悪者達が復讐に来るっちゅうんで、もう一日だけ保安官をやる!と。
それも12時の列車でヤツらが来るから、それまで!と。
これが映画の時間とシンクロしていてオモロイ。
どんどん孤立無援になって弱々しくなって行く保安官。果ては遺言状まで用意してしまう。
こんなおどおどしたひ弱な保安官、見たことない。
ところが、悪者4人が現れた!と思ったら、いとも簡単にやっつけちゃって、非協力的だった市民たちを恨みながら町を去って行く。
なんだか可哀想で、ヒーローとは言えなかった保安官が逆にカッコいいエンディングでした。
グレース・ケリーだって、悪者一人を倒します↓
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Katsumi Imai
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