2010.12.30 Thursday
ザ・ロード
子どもが「死んだ方がよかった」なんて言う世界はイヤだ
何が起こったのか分からないが、なにしろ「北斗の拳」もびっくりの世紀末的世界。
ひたすら南へと向かう父と子。
食料は全くなく人肉を食らうしかないという悲惨な状況で、父は子を守って守って進んで行く。
悪者になぶり殺しにされるぐらいなら、いっそのこと親である自分が子どもを殺したほうがマシだという世界。
こんな世界はイヤだよ!見たくもない!
ラストの「善き人」ファミリーの出現はいったい何なんだ!(怒)
2010.12.29 Wednesday
SPACE BATTLESHIP ヤマト
どうなんでしょう・・・キムタクの古代進
ひとことで言うなら、キムタクのための「宇宙戦艦ヤマト」です。
ある意味カッコいいところもあるキムタクですが、古代進はあんな人物じゃない!
なぜか生活班から戦闘班になってる森雪と、いきなりチューはないでしょう。
「インデペンデンス・デイ」の大統領の演説とは比べものにならない「みんなでガンバロー」的な演説はそりゃあひどいもんです。
最後は「アルマゲドン」のように一人で敵に突っ込むキムタクに悲壮感がないのは、それまでニヤけすぎたせい?
島大介、緒方直人。あんな感じだったかな・・・。
真田さん、柳葉敏郎。そっくりじゃん!いいねー!
沖田艦長、山崎努。感じ出てるけど、人物像が違う!しゃべりすぎ。
徳川のおっさん、西田敏行。まあまあ、ああいう感じ。
デスラー、伊武雅刀。「スタートレック・ヴォイジャー」のボーグのように意識の集合体になっちゃったよぉ〜。やっぱりガミラス星人デスラーという人間対人間の戦いのドラマがないから盛り上がらないのよ。
アナライザー、緒方賢一。R2D2になっちっち〜。最後はロボコップに出てきた悪者ロボットのように大暴れ(笑)
佐渡先生は性転換。
スターシア。見たかったのに登場せず。黒木メイサに乗り移ってしゃべらせただけ。
CGはいけてる。「SW」「スタトレ」にひけを取らない。ただし、艦内のセットはまるでなっていない。ハリボテまるだし。安っぽすぎる。美術班、もっとお金を要求しよう。
戦艦大和のプラモを一生懸命に作り、少年雑誌の戦艦大和の特集記事に胸を躍らせた世代が見た「宇宙戦艦ヤマト」
当然、それをそのまま現代にもってきても時代おくれなだけで、ダメなのは分かっている。
だけど、戦艦大和になんの思い入れもない人間に「宇宙戦艦ヤマト」が作れたか?「宇宙戦艦ヤマト」を見れたか?
「ヤマト」は「大和」なのだ。
このキムタク映画は「ヤマト」が「大和」であることを忘れている。だから映画が軽いのだ。
新春かくし芸大会の出し物「宇宙戦艦ヤマト」の劇場版という感じだった。
ただし!音楽は泣いた。オープニングのナレーションのバックに聞こえる、あの「ア〜ア〜ア〜アーアーアー」というスキャット。それだけで涙が出た。
ヤマト発進のときもよかった。
だったら、もっとオリジナルの音楽を堂々と使って欲しかった。
そしたらもっと評価は高かったかも。
2010.12.28 Tuesday
フォロー・ミー
いやぁ〜、懐かしい!そして今見てもいい!
73年のお正月だから高校3年のときだ。映画ばっかり見て勉強せんから浪人するんだ!
なにしろ今までビデオにもDVDにもなってなかったのが不思議だが、ついに出た!
さっそく買った。そりゃあ買うでしょ。あの時見た、あの感動(感動というより、恋愛というものへの強烈な憧れですかね)を思い出したいじゃん。
で、やっぱり思い出した。ウルウル〜っ!
典型的な保守的英国紳士とカリフォルニア出身のヒッピー娘の結婚。うまくいくはずがない。でも私立探偵が間に入って・・・。
辛いよなあ〜。トポル探偵。
レストランでバイトしてたときのミア・ファローがどんどんきれいになっていく。
最後は気分悪いけどイギリスのおっさん、がんばれ!と言いたくなる。
そう、結婚したらゴール、終わり〜!じゃないんだよ!
高校3年でもこのメッセージは強烈に胸に残ったよ。
DVDには当時のパンフレットの縮小版がオマケで付いてるけど、ホンモノ持ってるもーんだ!
恋愛モノ・ラブコメ部門で5本の指に入る超おすすめ映画です。
2010.12.27 Monday
ゴジラVSメカゴジラ
Gフォースの隊員も英語ができないとダメなんだ
どこぞの会社のように、会議では英語オンリーだとか、会社内では全部英語でしゃべるのだとか、国際社会で生きて行くにはやっぱり英語だ!という変なエリート意識満々の風潮があるけど、なんと国連ゴジラ対策部隊のGフォースも英語ができないとダメなんだ。
メカゴジラの格納ドック内は当然、メカゴジラの操縦席でも本部とのコンタクトもすべてイングリッシュ・オンリーなのだ。
そうかー。ちびっこ諸君。やっぱり英語だよ、英語!
怪獣と戦うにも英語が必要なのだ。
佐野量子とベビーゴジラが出てきて、ファミリー動物もの映画になっちっち。
メカゴジラはあんまりやけど、ゴジラはますますカッコいい!
2010.12.25 Saturday
プリンス・オブ・ペルシャ〜時間の砂〜
ジェリー・ブラッカイマー+ディズニー=こんなもんサ
巨額を投じてモロッコにえげつないセットを造り、えげつない数のエキストラでリアルさを出して撮った、さすがの映像は圧巻。
でも、もう、この手の映画に出てくるCGは「どこかで見た」感があって、ちょっとうんざり。
砂だらけの大昔の宮殿とかのリテイルはさすがで、ゴジラvsモスラの「インディジョーンズ」シーンなんかどんなけお粗末かが一目瞭然。このへんはお金の掛け方が違うんだよねえ。
つるんとしたのっぺらぼうの岩か、でこぼこで彫刻があったりする岩かの違いで全然見た感じがハリボテか本物に見えるかという差になっちゃうんだよ。
時間をちょっとだけ戻せる「秘密の短剣」って、それは「ギャラクシー・クエスト」の秘密兵器とおんなじじゃん。っていうか、他にもどっかの映画であったよな。X−MENか??
ジェイク・ギレンホールはこういうアクションにも出れるのね。ニコラス・ケイジに見えてきたよ。
ベン・キングズレーは出た瞬間から悪役だと分かっちゃうからどうなのかね?
2010.12.23 Thursday
2010年のCDコレクション
今年買ったCDは?といえば
廉価版5枚組シリーズとソングライターシリーズ
今年もいろいろとCDを買いまくりましたが、5枚組シリーズにはお世話になりましたねえ。
1セット買えば5枚買ったのと同じ事ですから、聞くのもレビュー書くのもえらい時間かかりました。
でも、そのバンドの歴史を再確認し、音楽性の変化やメンバーの変遷を一度に振り返られるというメリットはよかったですね。
なかでもポコとバーズのヤツは非常に興味深かったです。
まだまだ、5枚組シリーズはどんどん発売されていますから、来年もお世話になることでしょう。
今年の後半ハマったのはPF.スローンから始まったソングライターシリーズ。
完全にハマっております。
まだまだ聞き込んでないのでレビューには登場してませんが、50年代から60年代にかけてのヒット曲をソングライター別に編集したアルバムがエースレコード(ace)から続々と出ていて、それを今コレクションしているわけです。
自身もミュージシャンであるニール・ダイヤモンドやらランディ・ニューマン、ジャッキー・デシャノンからキャロル・キング/ゲイリー・ゴフィンのコンビ、バリー・マン/シンシア・ワイル、ポーマス/シューマン、バート・バーンズ、ジェリー・ラゴヴォイ、チップ・テイラー、リー・ヘイゼルウッド・・・と、とどまる所を知らない勢いで増殖中。
めっちゃ勉強になるソングライターシリーズから来年も目が離せない!
2010.12.23 Thursday
ロビン・フッド
グラディエーター2
リドリー・スコット&ラッセル・クロウなら「グラディエーター」なんですが、まさにそのまんまというか、ロビン・フッドが主人公になった「グラディエーター2」という感じの映画。
自分の子どもの頭の上にりんごをのせて、このリンゴを射よ!とか言われて、見事りんごを射落としたとかいう、義賊(ねずみ小僧みたいなもんか)のヒーローというイメージだけど、ここでは「ロビン・フッド〜ビギニング〜」という切り口で、十字軍遠征から帰って来たロビンがフランス軍をやっつけて、なんでアウトローとして扱われたのかという顛末が描かれる。
カッコいい!男の中の男!まさしくヒーローにふさわしい正義の人。
バカ王様のジョンに反乱を起こそうとする諸候に対してぶった演説がぐっとくる。
「ラストサムライ」か「指輪物語」かという合戦シーンのカッコよさも久しぶりにワクワクした。
最後は裏切り者をちゃんと弓矢でやっつけるし、分かりやすいお話になっていて、ぼーっとしててもなんとなく歴史も分かる。
久しぶりの映画館でしたが、満足できました。
尚、「いとしのロビン・フッドさま」は榊原郁恵ちゃんのヒット曲です。
2010.12.20 Monday
ザ・エッグ〜ロマノフの悲報を狙え〜
モーガン・フリーマン!
モーガン・フリーマンは大好きな俳優さんですから見逃した映画はDVDで。
おじいちゃん泥棒のモーガンさんと、男の色気むんむんの泥棒アントニオ・バンデラスを組ませた、ミミ・レダーは「ディープ・インパクト」の監督さん。この映画はよかったけど、こちらの卵泥棒はどうなんでしょう・・・。
どんでん返しのおもしろさを狙ってんだけど、それほど構成が緻密ではなく、どこか話のツジツマが破綻してるというか、穴も多いんで、いきなりバンデラスが「オレは警官だ!」と開き直っても「ああ、そうなん。」って感じで、どうせモーガン爺の方が上手(うわて)でしょう?って目で見てしまう。
前半のバンデラスがちょっとずっこけ系のノリだし、ニューヨーク市警のおっさんが銭形警部っぽくて「ルパン」的なコミカルな部分もあるんで、真面目にいくんか、笑い取ってナンボなんか、どっちやねん!という、どっちつかずの仕上がりになってるのが、ちょっと惜しい。
金庫破りのシーンは「スパイ大作戦」みたいでおもろかったけど、すでにどっかで見た感がいなめない。あっと驚く仕掛けもなかったし、よくあるパターン。
しかし、モーガンさんはもう74才。バンデラスでももう50才。
あっちの役者さんは年いっても元気ですねぇ〜。
2010.12.19 Sunday
クレイジーキャッツ ムービーソング・コレクション
評価:
クレイジー・キャッツ,植木等,谷啓,ハナ肇,犬塚弘,人見明,加山雄三,ザ・ピーナッツ,中山麻理,奥村チヨ,加藤茶 |
クレイジーの映画で歌われたり使われたりした音楽や歌が、あんな歌まで、こんな曲までと驚くぐらいのマニアックな選曲で詰め込まれた全CD4枚の文字通り「クレイジー」なアルバム。
昭和の当時はこんな言葉が歌詞に登場しても許されたんだなぁ〜と冷や汗ボタボタ出るような歌が陽気に平気で歌われている。
なんという時代だったんだ〜と、あきれるやら、うらやましいやら。
ほんとならDVDのボックスセットで全部大人買いしたいんだけど、さすがに全部を集めるとなると予算が・・・。いくらサンタクロースでもこれはちょっと手が出ないなあ〜。
でも、ボックスセット、欲しい!
1969年公開の「日本一の断絶男」(脚本が佐々木守!)で歌われる「静かな午后のひととき」のキレ方がすごい!
島倉千代子の「愛のさざなみ」みたいなアレンジでさりげなく歌われるのはこんな歌詞だ。
白いスポーツカーがあったよ
俺は突然頭に来たよ
ガラス叩き割りガソリンぬいて
車ひっくり返して火をつけた
静かな午后のひとときだった
白いパンタロンのお嬢さんがいたよ
俺は突然頭に来たよ
髪の毛じょりじょり手足をしばり
天井からさかさにぶらさげた
静かな午后のひとときだった
どうよ、これ。こんなもん、今なら許される????
強烈なり!昭和!
2010.12.10 Friday
レギオン
我が名はレギオン
ガメラファンならこの映画のタイトルにピピッときて、どんな映画かシランけど、いっぺん見てみようとするはず。
ガメラ2。すすきののシーン。
「主が”お前の名は何か”とお尋ねになると、それは答えた。
”我が名はレギオン。我々は大勢であるがゆえに”・・・」
花谷がこう言うと、渡良瀬は「聖書か・・・」と。
なんで、この二人、聖書に詳しいんだ?
それはともかく、レギオンのようにゾンビならぬ偽人間がワンサと登場するにはするが、レギオンほど大量ではない。看板に偽りありだ。
レギオンの大量発生さを期待していたけど、この映画そうじゃなくて、完全に「ターミネーター」の続編っぽい雰囲気プンプンなんです。
サラ・コナーとカイルがあの後生き延びて、生まれたジョンを育て、さらにやってくる殺人ターミネーターまたは核戦争に備える・・・という感じ。
全くB級B級で、天使って、あんな筋肉ムキムキのおっさんソルジャーだったのか・・・トホホみたいな・・・あれじゃあ、ネロもパトラッシュも浮かばれねえ〜(涙)
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Katsumi Imai
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