2022.05.14 Saturday

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    2010.07.30 Friday

    扉をたたく人

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      アメリカは移民で成り立っている・・・なのに・・・

      移民局の拘置所の壁に脳天気なポスターが「アメリカは移民の皆さんのお陰で成り立っているのです!」と言う。

      ところが、ニューヨークの街は移民(これまた不法滞在者)に冷たい。

      ほとんど死んだような大学教授(リチャード・ジェンキンス)が自分の心を徐々に取り戻して行く。そのきっかけがシリア人の青年とセネガル人の恋人。そして青年の母親。この人たち、みんな移民ね。

      そのシリア人に教えてもらったアフリカン・ドラム(ジャンベ)を怒りをこめて地下鉄の駅ホームでたたきまくるラストシーンは「う〜む」とうならせる。

      静かに静かに展開するストーリーが小説を読んでいるようでした。



      JUGEMテーマ:おすすめの一本!!(洋画)
       
      2010.07.29 Thursday

      ポコ/クレイジー・アイズ

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        73年6枚目は大作「クレイジー・アイズ」

        ポール・コットンが加入してから3作目。つまり同じメンバーで3枚のアルバムを作ったってことで、ポコとしては落ちついた時期のようだが、ついにリッチー・フューレイがこのアルバムを最後に脱退してしまう。

        ポール・コットンの軽快なカントリー・ロックで幕を開けるA面は、前作「グッド・フィーリン」での反省か?ハードロック色を少なくしてカントリーに逆戻り・・・。いい感じですね〜。

        ところがB面(6曲目から)になって驚きの展開。アリス・クーパー「スクールズ・アウト」、ルー・リード「ベルリン」、さらにはピンク・フロイドを手がけたボブ・エズリン!がアレンジをしたという大作「CRAZY EYES」はなんだ!たいそうなストリングス・アレンジとクサいテーマ・フレーズとプログレのようなだらだらした展開!10分近いとんでもない世界が延々と続く。

        そりゃあまあ、世はまさに「プログレ」大流行時代ですけどね、わざわざポコさんがやらんでもええでしょう。そんなもんはプログレ専門店に任せとけばいいものを、プログレ・アレンジをバックにバンジョーやらスチールのソロを聞かされても「感動」なんかしまへんでー。

        残念なのは次の曲、JJケール作の「マグノリア」がダウン・トゥ・アースな南部的な非常にいい感じのボーカルとアレンジで出来がいいってこと。同じストリングスを使うにしても、こういう感じでやればイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」を実は3年前にもうやってたんです!と威張れたのにねえ〜。リッチーさん、時期尚早というか、時代を先取りしすぎてたのね〜。

        最後の曲で「レッツ・ダンス_トゥナイト」楽しくやろうぜ!ボクはもういなくなっちゃうけど、残った4人で楽しくやってくれよ〜!じゃあねー、バイバイー!とリッチーは言い残して去って行ったのだ。

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        2010.07.28 Wednesday

        ポコ/グッド・フィーリン

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          5枚組ポコの4枚目は代表作・72年の「グッド・フィーリン」

          71年という年はツェッペリンなどのハード・ロック時代、キャロル・キング、ジェームス・テイラーなどシンガー・ソングライター時代、そしてスライのファンク時代、「WHAT'S GOIN' ON」のマーヴィン・ゲイらニュー・ソウル時代がそれぞれ大爆発して一挙にロック界を塗り替えようとしていた年。

          ストーンズの「スティッキー・フィンガーズ」も、ザ・フーの「フーズ・ネクスト」も、ELPの「タルカス」も同時期だ。Tレックスなどグラム系もこの時、誕生する。

          残念ながら、まだウエストコーストには陽は当たっていなかった時代といえますねー。

          そんな中、CSN&Yだけは「4ウェイ・ストリート」が全米第1位の大ヒット!

          リッチー・フューレイさんはポコ生き残りを懸けてこの5枚目のアルバムを完成させ「どうだ!」とポコの存在を世に問う覚悟で出したんだと思う。それぐらい、このアルバムはがんばっている気配ムンムンなのだ。

          ギター陣は世のハードロック人気に合わせてか、かなりハードなロック色前面のリフやらソロを聞かせるし、例のスチール+レズリースピーカーの偽オルガンもめちゃくちゃ歪んでるし、コーラスもいいし、シンガー・ソングライターなんてウチのバンドにゃ掃いて捨てるほどおるわい!とばかりに曲もいい。

          ところが、時代がついていってなかった!

          表題曲「グッド・フィーリン」にしても、ラストの曲「スイート・ラヴィン」にしても、後に出て来て大当たりするイーグルスに全然負けてないのに・・・。

          ポコ、恐るべし。
          しかし、ちょいと時代には早すぎたか・・・。

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          2010.07.28 Wednesday

          ライ麦畑でつかまえて

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             50年代の青春のバイブルって・・・ホント?

            ずぅ〜っと読んだことなくって、でも気にはなってて、村上春樹が翻訳したバージョンだっていうからついに手を出して読んでみた。

            高校を学業不振で退学になったホールデンくんがまっすぐ家に帰らずニューヨークの街をうろうろと彷徨う3日間のことを、うだうだと、それはもううだうだと、いやになるぐらいうだうだとしゃべり続ける361ページ!

            不良少年とか当時の若者の典型的なドロップアウトな姿とか、そういう感じなのかな?とも思うけど、このうだうだを読んでたら、どうもそういう普通の「若者」という印象ではない。

            かなりCRAZYですよ、ホールデンくん。

            精神を病んでるというか、病気というか、健常ではないというか、ピー気違いピーというか・・・。

            このうだうだに付き合うためにはこっちもCRAZYじゃないと無理。

            無理矢理のクライマックスは妹に夢を語るシーン。
            実はボク、ライ麦畑で遊んでる子どもたちが迷子にならないように、子どもたちを守るライ麦畑の「キャッチャー」みたいな人になりたいんだ。

            それを言うために3日間のニューヨークをうだうだうだうだ言い続けてきたのかよ!

            あ〜、しんどかった!ボクの趣味ではない物語でした。


            2010.07.27 Tuesday

            ポコ/フロム・ジ・インサイド

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              クロッパーさんプロデュースのメンフィス録音

              71年の4枚目はかなりアーシーになって落ちついたカントリー・ロックを聞かせる。プロデューサーのスティーブ・クロッパーさんのおかげ?でドラムの音がチープなバシャバシャ感がなくなり、渋いタメのあるドラムになったせいかも。

              ポール・コットンの歌がキンキンの高音ばっかりの中ではちょっと低めの渋い声なので全体をきっちり締めてます。「レイルロード・デイズ」という曲はなぜかCCR調でサザン・ロックな雰囲気も。

              良い意味でも悪い意味でもクロッパーさんの「地味さ」がもろに出たような、いい曲もあるんだけど全体としては地味で売れないアルバムですな。



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              2010.07.26 Monday

              ポコ/ライブ・ポコ

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                例の5枚組には含まれてませんが・・・

                70年のライブを71年に3枚目のアルバム「ライブ・ポコ」として発表。このアルバムを完成させてからジム・メッシーナは脱退、替わりにポール・コットンが加入することに。

                開演前のMCで「今日の演奏はポコの次のアルバム、つまりライブ・アルバムになる予定だ!」と宣言。客は狂喜乱舞。「だから今日はみんなお行儀よくしろよ!」客は拍手喝采。「場内は禁煙だよ。禁煙!守らないヤツは悪い子チャンだぜ〜」さらに客のボルテージは最高潮に。

                そこへとんでもないスピードのカウベルでドラムが入ってきて1曲目「悲しき叫び(I GUESS YOU MADE IT)」続いて「カモン(C'MON)」さらに「素敵な音楽(HEAR THAT MUSIC)」
                いや〜、チープなライブ感が当時のポコの勢いを感じさせますね〜!!

                「考えなおして(YOU'D BETTER THINK TWICE)」もライブではアコースティック・バージョンでアレンジしなおしてやってたりする。まさしく「考え直した(THINK TWICE)」したのね。楽しい演奏になってます。

                ボク的に、このライブの臨場感から連想するのはザ・フーの「ライブ・アット・リーズ」なんですがね。いかにも学生が多い感じの会場の雰囲気と客の騒ぎ方、録音全体のチープ感。なんとなく似てる気がするんですよ。
                ところが、あのザ・フーでさえライブにつきものの「あ、しまった、まちがえた!」感があったり「あれ?ちょっとズレたかな?」感があったりするんですが、このポコ、それがない。
                演奏力が非常に高いのか、ひょっとして後でオーバーダブで録音しなおしたのか・・・。

                この演奏力の高さがありながら2枚目「オレンジ・アルバム」のあのダルダル・ダルビッシュなジャム演奏はないでしょう・・・。そう思いません??

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                2010.07.25 Sunday

                ポコ/POCO

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                  70年のセカンド・アルバム「ポコ」

                  バンド名をアルバムタイトルに冠した2枚目。ご存知のとおり、ランディ・マイズナーがすでに抜けた後、ベースにティモシー・シュミットが入って来た。
                  それでなくてもボーカルもコーラスも高音でキンキンなのに、ティモシーの加入でさらに強力な高音に。

                  1枚目では封印?されていたメッシーナのペキペキゼッペキ・ギターが全開で、レズリー・スピーカーを通した歪んだオルガンの音色のようなラスティ・ヤングのチールが異様だ。

                  カントリー・ロックの名曲に入るであろう「YOU BETTER THINK TWICE」はいいですね。

                  ところが、録音せなアカン契約やねんけど、曲ができてないねん、どないしょー、しゃーないから流行りのジャムセッションでもやって、お茶を濁しておきましょう・・・という意図がミエミエの18分にも及ぶだるいだるい「NOBODY'S FOOL」は完全な駄作です。

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                  2010.07.25 Sunday

                  ポコ/ピッキン・アップ・ザ・ピーシズ

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                    メンバーがころころ入れ替わるポコの5枚組

                    <その1>69年の「ピッキン・アップ・ザ・ピーシズ/カントリーロックの貴公子・ポコ誕生

                    今さらながらポコというバンドは結成当時からメンバー・チェンジが激しいバンドでね。バッファロー・スプリングフィールドのリッチー・フューレイとジム・メッシーナが作った、いわゆる元どこどこにおったという強者どもを集めてきた、当時流行りのスーパー・バンド。

                    スティールがラスティ・ヤング、ベースがランディ・マイズナー、ドラムがジョージ・グランサムで全部で5人。

                    なに?5人??ジャケットには4人しか・・・・。

                    そうです。アルバム作ってる間にランディ・マイズナーが抜けてしまって、ベースやらコーラスやらを他のメンバーが録音しなおした(メッシーナがこの後しばらくベースを担当。かわいそうに)という話。さらにジャケットにもランディのイラストがあったのに抜けちゃったから「犬」に差し替えた!と・・・。
                    おいおい、どっかの中学の卒業アルバムにヤンキーの写真は載せられんからゆうて花とかの写真に替えたのと同じかい?

                    ロック的にはバッファローでやってたことを継続しながらも「実はカントリー、好きなの!」って感じがプラスされ、暗かったバッファローのロックを突然太陽の当たる場所へ持って来たような印象です。

                    しかし、なんでこうも高音のボーカルばっかりそろえたのかねえ・・・?

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                    2010.07.23 Friday

                    大人はウザい!

                    0
                       子どもこそウザい!!

                      著者は東京都の児相の児童心理司。子どもの言うことに耳を傾け、まず話を聞いてあげて、共感するところから始めましょう。ウザいといわれない大人になりましょう・・・って誰でも言えることだけゆってくれます。

                      別に、ウザいといわれない大人になんかなりたくないもーんダ。

                      毎日の教室で「ウザっ!」なんていうセリフは耳タコですがな。

                      それをいちいち「うん、そうだねぇ〜、Rくん。そりゃあ、そう思うよねぇ〜。うんうん。そうかー、先生も言い過ぎたところがあったみたいだねぇ。うんうん。そうか、君はそんなふうに感じていたのかい。そうかー、先生、悪かったなぁ。あやまるよ。うんうん、そうだよねえ。だからあのとき君はあんなに怒ったんだねえ。そうかー、よく分かったよ。」なんて対応やってられるかっちゅうねん!!

                      だけどね、こんな本を読もうが無視しようが、先生って職業を選んでる人間には悲しいかな始めっから2種類あるのよ。子どもにウザいと思われる先生か思われない先生か。

                      それは経験とかキャリアとかじゃないの。

                      先生を職業に選んだ人間としての感覚なのっ!

                      まあ今はウザいと思われてもええから言いたいことはこいつにゆうといたろー。しかし今この瞬間のこいつにはウザいと思われたらアカン!ということが分かる感覚。

                      これはなかなか取得・会得・体得しようとしても難しい・・・だから悲しい哉なのだ。






                      2010.07.23 Friday

                      生き方の不平等

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                         格差と不平等

                        格差って何かと何かを比べたときの相対的な差。時と場合によっては格差は是認される。

                        ところが不平等はあってはならないこと。不条理。

                        子ども、若者、勤労者、高齢者のそれぞれのライフステージごとに、これはあってはならない不平等ですと分かりやすく解き明かす。

                        あってはならない不平等が現実に起こってしまう、どうにもならない不条理。

                        じゃあ、制度として、セーフティネットみたいなもんで、その不平等を解消できないか。

                        そのとき、見たこともない他人の子どものために何でオレが負担せなアカンねん!なんて言わずに、アナタだって高齢者になったとき見たこともない他人の子どもさんのお陰で医療が受けられるんだよ。世の中、お互い様じゃないか〜。

                        水前寺清子の歌にあったような結論ですな。
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