2007.05.27 Sunday
UFO/ノー・ヘビー・ペッティング
UFO / NO HEAVY PETTING 1976
勝手に始めた「ブリティッシュ・ハード・ロック再発見の旅」も10枚をひと区切り?として、またUFOに戻ってきましたよ。
前作「フォース・イット」に続き、ヒプノシスのジャケットがまたまたカッコいい。マイケル・シェンカーの怒濤のギターソロもカッコいい。お涙ちょうだいの泣かせのフレーズも健在。べたべたやで。
文句無し!と叫びたいところやけど、残念ながら新加入のキーボード君。う〜ん、でしゃばりすぎ。アンタが出過ぎると、全体がアメリカンロックっぽくなるのよ。作曲でも頑張って3曲も書いてくれたけど、アメリカンポップなムードがUFOには合いませんね。結局はこのアルバムだけでクビ!まあしゃーないわね〜。
2007.05.26 Saturday
ユーライア・ヒープ/魔の饗宴
URIAH HEEP/THE MAGICIAN'S BITHDAY 1972
ユーライア・ヒープと言えば「ルック・アット・ユアセルフ」それもシングル盤でしか知りません。自分の顔が鏡に映るようになってた変形?ジャケットのLPのタイトルが「対自核」!!ルック・アット・ユアセルフやから「対」と「自」は許すけど、「核」ってどこから取って付けたんだ〜??
さて、その「対自核」の次のアルバムが「悪魔と魔法使い」で、同じ年にあっという間に完成して発表されたのがこの「魔の饗宴」タイトルは「手品師の誕生日」ではアカンのか??訳分からん!!
ロジャー・ディーンのジャケットやけど、この人、赤という色を使うのヘタというか、趣味悪いなあ。赤を使ってないジャケットはどれもいい雰囲気で好きやねんけど、赤を使った瞬間にぶちこわしやねん。まあ、その使い方は意識的なもんやと思うけど、完全にベた塗りで何のグラデーションもかけてないという無機的な、この世のもんじゃないという意味なんでしょうかね〜。それにしても気色悪い赤や。
この時代は、コンセプトが無いとロックアルバムじゃないという時代なので、その流れにしっかりとハマってましたね。今、聞き返してみると、現在の「シンフォニック系」の原型じゃないですか!
2007.05.26 Saturday
ジェスロ・タル / アクアラング
JETHRO TULL / AQUALUNG 1971
ジェスロ・タルの4枚目。この次があの「ジェラルドの汚れなき世界」だから、バンドの音としては完成の域に達している時期のアルバムです。
イアン・アンダーソンのフルート吹き捲くりのソロも控え目に、マーチン・バレのギターソロもさりげなく、曲のアレンジを一生懸命に練り上げて、メッセージをいかに伝えるかを考えた構成を狙ってます。さらりと生ギターだけで歌って済ませる部分もあれば、大作仕立てでドラマチックに攻める時もあり。まさに次作「THICK AS A BRICK」の登場の予感ひしひしという感じです。いいですねえ、この緊張感、期待感。「うん、いいねえ、このアルバム。そろそろ次ぐらいに化けるんじゃない??」っていう期待臭プンプンです。
歌詞の内容は当時から「宗教的で難解」と言われていたように記憶してるんですが、今の私の英語力とキリスト教の知識では全く何の事やらさっぱり理解できません。
「神は信じる者を選ぶ(選別する)」みたいなことですかねぇ〜〜?
2007.05.26 Saturday
ブラック・サバス / マスター・オブ・リアリティ
BLACK SABATH / MASTER OF REALITY 1971
ブラック・サバスの音楽というのはホンマに独特で、一体どこから沸いて出て来たのか分からないタイプのロックでした。当時のハードロックは、あくまでももともとがブルース基調であり、ブルースも歌えるボーカルがハードに歌って、さらにギターのヒーローが一人いてカッコいいソロを弾きまくるか、又はそこへオルガンかシンセが絡んできて重厚なリフのパターンへ持って行くか、まあ、どちらかでした。だいたいね。
ところが、このブラック・サバスはそういうムードがない。黒魔術だ呪いだ13日の金曜日だ墓地だ!そんなイメージとけったいなメロディをけったいな声で歌うボーカルとめちゃめちゃ重たいリズムとファズ完備のギターリフと、おどろおどろしいステージを想像させるアレンジで完全に「ブラック・サバス」の音世界を構築してしまった。
だから、ホンマはカッコ悪いリフでも、ホンマはカッコ悪いしかけでも、ホンマはカッコ悪いメロディでも、ホンマはクサい曲でも、ブラック・サバスがやってるんやからカッコいい!と…そうなってしまうのだ。
誰かに知らない曲を聴かせて、「これ、ブラック・サバスみたいやけど、今やってる他のバンドがやってるねん。どない思う?」って尋ねたら,間違いなく「カッコわるぅ〜!」ってゆうで。
そういう意味で、このアルバムはブラック・サバスのカッコ悪さの最高傑作だ!
2007.05.26 Saturday
ステイタス・クオ / ハロー!
STATUS QUO / HELLO! 1973
ギターのリフがパワーコードで「ジュッガチャッカ、ジュッガチャッカ」と延々と続くハード・ブギーと言えば、ご存知、このバンド、ステイタス・クオでございます。ロックン・ロールな曲もシンプルなリフの上に、へったぴテイストのリードギターのメロが乗っかって、ライブでなら「ヤンヤ、ヤンヤ!」の大騒ぎになること保証書付きな演奏が続く!
スタジオ録音で、このライブ感のある演奏はすごい!どんな顔して録音してるんや?半分酔っぱらいか?ヘッドフォンなんかしてへんやろ、アンタら。一発で録ってるんやろなあ、たぶん。ええ気持ちで演奏して、はい!出来ました!って感じがええわ〜。
ところがね、デビュー?したときの音楽性がちょっとサイケとかポップとか入ってた影響か、はたまた全米向け営業販促活動か、場違いなカントリーとポップソングが3曲もあるのがどうも納得できん…。(ボーナストラックの1曲もサイケポップです…)
ジャケットも真っ黒けのけに見えるけど、実は中央にメンバーが「ハロー」って手を上げているシルエットが描かれているんやけど、なんでこうも見づらくしたのか、納得できん…。
2007.05.23 Wednesday
ツリーズ / オン・ザ・ショア
ON THE SHORE / TREEES 1970
中身はブリティッシュ・トラッドな女性ボーカルと、ダルシマーとかマンドリンとか入ったアコースティックギター主体のバックで、洗濯干しながら聞く分にはまあ充分かな?
なんせ、ヒプノシスで有名なこのアルバムジャケットだけのために買ったのだけど、CDじゃああんまり意味ないね、ジャケット買いは。
レコードの時代はよくジャケット買い(ジャケットがいいという理由だけで衝動買いしてしまうこと)して失敗したよなあ〜。
2007.05.04 Friday
バベル
おもんなかったで〜
しまったー!この監督って「21g」の人じゃんかー!えげつなく暗い映画だったもんね、あれ。悪い予感がするぞー。
モロッコで羊飼いの幼い兄弟がお父さんから猟銃をもらって狼を撃てと言われるんやけど、なかなか当たらん。遊びでバスを狙って撃ったら、なんと、そのバスのアメリカ人観光客の一人に当たってしまう!
テロじゃ!国際問題じゃ!と大騒ぎになるわ、ド田舎だから医者もおらんわ、言葉は通じんわで、ブラピくん、普通の人のように大パニックや。ブラピであることを忘れさせる名演技?
撃った兄弟の方も警察に追われて、お父さん共々悲惨な結末が待っている。このシーン、他の映画でも見た記憶があるぞ。
東京では、その猟銃の元の持ち主が恐るべき大金持ちで月200万ぐらいしそうな豪勢なマンションに住んでて、耳の不自由な聾の女子高生の子どもがおる。この子が性的欲求不満からか思春期の精神の不安定さからか、露出狂的異常な行動に出よる。
お父さんが帰宅すると素っ裸の娘がベランダに立ってるんやけど、お父さん、すんなりと娘を抱きしめよる。これはないやろー!!日本人のお父さんの反応としては絶対にありえん!ひょっとして近親相姦?
ブラピ夫婦の子どもを預かっているメキシコ人おばさんは息子の結婚式やっちゅうのに、親達はモロッコから帰ってけえへんし、他に預かってくれるとこもないし、しゃーないからメキシコへ子ども達をつれて里帰りや。結婚式までは順調やったけど、子どもを連れて帰る途中、運転手の甥っ子は飲酒運転やし、他にもやばいことやってたみたいで、警察に追われることになり…、これも最後は悲惨な運命や。違法移民とか不法就労とか、なーんぼでもあるんやろなあ、実際に。つらいなあ。
と、三つのエピソードを時間軸をごちゃごちゃにして語るやり方は、最近では珍しくないが、映画の終盤で、それぞれのエピソードがぐわぁ〜っと一つに絞られて行くようなドラマチックな展開は皆無。期待してたのに肩すかし。「クラッシュ」のエンディングのようにはいかない。残念。
日本で大騒ぎになってるアカデミー賞ノミネートのリンコさんも、ぜーんぜん。露出狂の女子高生なんっちゅう非日本人的な役柄を勇気を持って演じたということだけやったね。言葉というコミュニケーションがどうたらこうたらという、聖書の「バベルの塔』的なメッセージはさっぱり感じませんでした。そうゆう意味のバベルと違うんとちゃう?どのエピソードを見ても「心が通じた」とか「人間の絆」とか、そういう感じじゃないでー。題との関連がさっぱり分からんわ。
しまったー!この監督って「21g」の人じゃんかー!えげつなく暗い映画だったもんね、あれ。悪い予感がするぞー。
モロッコで羊飼いの幼い兄弟がお父さんから猟銃をもらって狼を撃てと言われるんやけど、なかなか当たらん。遊びでバスを狙って撃ったら、なんと、そのバスのアメリカ人観光客の一人に当たってしまう!
テロじゃ!国際問題じゃ!と大騒ぎになるわ、ド田舎だから医者もおらんわ、言葉は通じんわで、ブラピくん、普通の人のように大パニックや。ブラピであることを忘れさせる名演技?
撃った兄弟の方も警察に追われて、お父さん共々悲惨な結末が待っている。このシーン、他の映画でも見た記憶があるぞ。
東京では、その猟銃の元の持ち主が恐るべき大金持ちで月200万ぐらいしそうな豪勢なマンションに住んでて、耳の不自由な聾の女子高生の子どもがおる。この子が性的欲求不満からか思春期の精神の不安定さからか、露出狂的異常な行動に出よる。
お父さんが帰宅すると素っ裸の娘がベランダに立ってるんやけど、お父さん、すんなりと娘を抱きしめよる。これはないやろー!!日本人のお父さんの反応としては絶対にありえん!ひょっとして近親相姦?
ブラピ夫婦の子どもを預かっているメキシコ人おばさんは息子の結婚式やっちゅうのに、親達はモロッコから帰ってけえへんし、他に預かってくれるとこもないし、しゃーないからメキシコへ子ども達をつれて里帰りや。結婚式までは順調やったけど、子どもを連れて帰る途中、運転手の甥っ子は飲酒運転やし、他にもやばいことやってたみたいで、警察に追われることになり…、これも最後は悲惨な運命や。違法移民とか不法就労とか、なーんぼでもあるんやろなあ、実際に。つらいなあ。
と、三つのエピソードを時間軸をごちゃごちゃにして語るやり方は、最近では珍しくないが、映画の終盤で、それぞれのエピソードがぐわぁ〜っと一つに絞られて行くようなドラマチックな展開は皆無。期待してたのに肩すかし。「クラッシュ」のエンディングのようにはいかない。残念。
日本で大騒ぎになってるアカデミー賞ノミネートのリンコさんも、ぜーんぜん。露出狂の女子高生なんっちゅう非日本人的な役柄を勇気を持って演じたということだけやったね。言葉というコミュニケーションがどうたらこうたらという、聖書の「バベルの塔』的なメッセージはさっぱり感じませんでした。そうゆう意味のバベルと違うんとちゃう?どのエピソードを見ても「心が通じた」とか「人間の絆」とか、そういう感じじゃないでー。題との関連がさっぱり分からんわ。
JUGEMテーマ:おすすめの一本!!
ブラッド・ピッド.ケイト・ブランシェット.ガエル・ガルシア・ベルナル.役所広司.菊地凛子.二階堂智.アドリアナ・バラッサ,アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
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Katsumi Imai
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