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2013.06.16 Sunday

なりすましロッド・スチュアート

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     ロッド・スチュアート/タイム


    みなさん、こんばんは。ロッド・スチュアートです。森進一のものまねでゆってみました。

    いやー、久しぶりにロックをやったって感じのニューアルバム。いかがでしたか?

    聞いてみて、アレっと思われる事なかったですか?あれ?いつものアレがないぞって。

    そう、今回はカバー曲なしにしたんです。そうです、全部オリジナル。(いや、細かい事は今は言わないで)

    まあ、これは言うならばボクからみなさんへの「ざまあみやがれ」的な皮肉なんですよね。


    長い話になりますが、イギリスでの重税から逃れるために、それこそ大西洋をひとまたぎしてアメリカへ渡り「アトランティック・クロッシング」を録った。75年のことですよ。マッスル・ショールズのミュージシャンたちとホントに楽しくやって、あの「レイラを録った男」トム・ダウドにプロデュースを任せて、セールス的にも大成功。翌年の「ナイト・オン・ザ・タウン」も同じ路線でこれまた大成功。アル・ジャクソンの事件はショックだったけどね。

    次の年はカーマイン・アピスらのバンドとやった「フット・ルース(明日へのキック・オフ)」さらに78年、盗作で話題になった「アイム・セクシー」の「スーパースターはブロンドがお好き」も大成功さ。

    マッスル・ショールズで2枚、今度はロックの王道で2枚という会社の目論みもズバリだったし、トム・ダウドもツボを心得てたね。

    ところが、この4枚、売れに売れたけどさ。ちょっと複雑だったんだよね。
    「あのアルバム、大好きです。『もう話したくない』から『スポットライト』へ流れていくとこなんか泣けて来ます」
    「『さびしき丘』大好きな曲なんですよー」
    「あれはバニラ・ファッジそのままですねえ。『キープ・ミー・ハギング・オン』シビれました」
    「やっぱりソウルを歌わせるとピカイチですねえ。『シャドウズ・オブ・ラブ』サイコーですやん」
    評判いいのは人の曲ばっかりなんだよ!おいおい、ボクの曲はどうやねん?

    そう思ったら焦ってきてさ。どんな曲、書いても書いても、同じようにしか聞こえないわけ。で、流行のピコピコ・サウンドになんか飛びついたりしてね。これもあのトム・ダウドの案だったんだぜ。あのオヤジもええかげんなオッサンだよな。

    ところがそうなると、昔からのロックファンは、なんだ!テクノかよ!みたいに離れて行ってしまうし、ミーハーなヒット曲ファンはシングルしか買わないし、でも会社からはアルバム出せ!って契約書突きつけてくるし。80年代のアルバムなんて今聞いたらひどいね。90年代なんてもう聞きたくもない。

    ソロでやるっていうのはバンドと違って、どこを切っても金太郎飴じゃあダメなんだよね。絶対に前のアルバムを超える「いい曲」がいるんだ。もうボクには曲は書けなかった。もう無理。

    そんなときにさ、アリスタの社長から話があって「ロッド、みんなが聞きたいのは、みんなが知ってる曲を歌ってるロッドなんだよ。今までだってそうだっただろ。カバー曲の評判はよかっただろ」ってことでさ。
    で、しぶしぶやった「グレート・アメリカン・ソングブック」が大当たり。ロックファンたちは「モーニング着てラスベガスでショーやって、お前はビング・クロスビーかシナトラか」とあざ笑ってたけど、ロックに関係ないところでめちゃくちゃ売れてね。契約では3枚で終わりだったのが、結局5枚だったかな。それにロックとソウルの懐メロ・アルバムもそこそこ売れたしね。えらい時代になったもんだ。

    ついに「クリスマス・アルバム」まで出して、完全にロックとはおさらばかって思ったよ。

    或る日、ジム・クリーガンがやってきて「そろそろロックに戻って来ないか。みんな待ってるんだ」って言うんだ。ボクは「もう書けないんだ」って断ったけど、「いや、今のキミなら書ける。いつものロッド節がいいんだよ」って口説かれちゃった。

    で、今回は「どっかできいたことのあるロッド節」でいいやって開き直ってね。ドンドン書いたよ。これはフェイセズっぽい曲、これはソウルっぽいヤツ、これはマギー・メイみたいな曲って感じでね。

    実はトム・ウエイツの曲を1曲だけやってるんだけど、これはそんなにカバー曲っぽくないから気にしないさ。

    ってことで、ボク自身がどっかのアルバムでやってた「あの曲」を意識して書いたセルフ・カバー・アルバムってことで、どうだい、見事な「ざまあみろ」が完成しただろ。
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