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    2020.01.21 Tuesday

    サム・ロックウェル!/リチャード・ジュエル

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      リチャード・ジュエル

       

       

      イーストウッド監督。またまた実話の映画化です。

       

      正義もまた暴走する!

       

      爆弾を発見したリチャードがいったんはヒーローになるんやけど、FBIとメディアに「容疑者」と決めつけられ、人生ぐちゃぐちゃにされる3ヶ月間のお話。

       

      もともと喜怒哀楽を表すのが苦手なリチャード。ヒーローになっても顔にはあまり出せないけど、ちょっと「いい気分」になってるのは本を出版しないか?と言われて昔の知り合いの弁護士に電話したり、FBIでの証言がちょっと自分本位に変わっていくところでチラッと分かる。

       

      で、今度は容疑者に仕立てられても、法の執行者であるというプライドからFBIやら警察やらになんとなく味方するような行動もしてしまい、弁護士ワトソンにしかられる。サム・ロックウェル!

       

      お母さんはヒーローである息子がなんでこんな目にあうのか全く理解できず困惑する。キャシー・ベイツ!

       

      さあ、やりたい放題のメディア、FBI、そして一般の人たちに「一矢報いる」策は・・・。

       

      爆弾が仕掛けられて爆発するまで、ヒーローになっていく様、逆に一気に転落する過程が、見事にスリリングにお話は展開する。このへんさすが、イーストウッド。どきどきします。はらはらします。完全にリチャードの味方になって見てしまいます。

       

      ところが、逆転のドラマが・・・非常におとなしい。

      さすがに実話だから、そんな感動的にドラマチックにはできないのか、一発逆転、大どんでん返しみたいな展開はありません。このへん、最近のイーストウッドの実話シリーズに共通するところかと。

       

      きっちり、ていねいに、無駄を省いて、堅実に練り上げた映画やから、非常に完成度高いし、おもしろいんです。

       

      でもね、どうも、ラストへ持っていくドワーッという盛り上がりがね・・・、ボクとしては最後のリチャードの「証拠あるんか」みたいなとこで盛り上げてほしかったなと。

       

      学校の警備員してた頃のリチャードの「正義の暴走」、FBIのオリンピック中だし早く犯人を挙げなきゃという暴走、枕営業までして特ダネを取りに行く記者の暴走、それに追随してわめきたてるメディアの暴走、それに影響された一般人の暴走。

       

      良かれと思ってやった事が逆の効果を生んでしまうという、インターネット&SNS時代の今、次のリチャード・ジュエルはあなたかもしれない・・・という、権力は暴走する、正義もまた暴走するという鋭い映画でした。

       

      それにしてもサム・ロックウェル!!

       

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